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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより

■任天堂 <7974>  23,220円 (-5,000円、-17.7%) ストップ安

 東証1部の下落率3位。22日、任天堂 <7974> が「ポケモンGO」の国内配信の開始を受け、連結業績予想への影響を発表。現時点では業績予想の修正は行わないとしたことが売り材料視された。同社では「ポケモンGO」に関し、関連会社のポケモン社はポケットモンスターの権利保有者としてライセンス料や開発運営協力に伴う対価を受け取るが、ポケモン社は同社が議決権の32%を保有する持分法適用会社であるため、連結業績への影響は限定的とした。また、同アプリと連動する周辺機器「ポケモンGO Plus」の製造・販売を予定しているが、今期業績予想には織り込み済みとしている。

■オプテックス <6914>  2,631円 (-309円、-10.5%)

 東証1部の下落率9位。オプテックス <6914> が反落。同社は22日の取引終了後、16年12月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を310億円から320億円(前期比15.1%増)へ、営業利益を40億円から33億円(同4.4%増)へ、純利益を27億円から17億5000万円(同14.7%減)へ修正した。シーシーエスや英ガーダソフトビジョン社の連結子会社化の効果により、売上高は上方修正。一方、第3四半期以降の想定為替レートについて1ドル=120円から100円へ、1ユーロ=130円から110円へ、1ポンド=170円から130円にそれぞれ変更したことが利益を圧迫する。

■ライトオン <7445>  1,204円 (-76円、-5.9%)

 ライトオン <7445> が4日続落。前週末22日取引終了後、7月度(6月21日-7月20日)の月次売上高を発表しており、既存店売上高は前年同月比6.8%減と18ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。全国的に平年に比べ気温が高く、Tシャツなど堅調に推移したものの、客数が伸び悩んだことや、前年に比べ休日が1日少なかったこともあり、苦戦を強いられた。その他商品では、メンズ、ウィメンズともに清涼素材のボトムスが好調だった。なお、全店売上高は6.5%減だった。

■西松屋チェーン <7545>  1,424円 (-85円、-5.6%)

 西松屋チェーン <7545> が反落。前週末22日の取引終了後に発表した7月度(6月21日-7月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比0.2%減と小幅ながら2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。7月は、アウトウエアで盛夏物がピークを迎えたほか、機能素材肌着・パジャマなどの実用衣料のPB商品などが好調に推移。一方、紙おむつが昨年のインバウンド需要の反動で大幅な売れ数減となったことや、日曜日が1日少ないことが響き売上高は前年を下回った。なお、全店売上高は同2.0%増だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,216円 (-176円、-3.3%)

 ソフトバンクグループ <9984> が軟調。同社は22日引け後に、同社が保有していたガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> の株式売却に伴い、17年3月期に475億円の損失を計上することを発表しており、これが嫌気される格好となった。前週は英半導体設計大手アームHDの巨額買収で注目を集めたが、株価は引き続き下値を探る展開となっている。テクニカル的には、5000円台後半を横に走る中期トレンドの分水嶺である26週移動平均線を下に放れる展開となっており、警戒ムードを漂わせている。

■ピジョン <7956>  2,540円 (-78円、-3.0%)

 ピジョン <7956> が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、中国事業のEC本格化による現地通貨ベースの業績回復や国内ベビー・ママ事業の想定以上のインバウンド需要貢献、中期的利益成長に応じた株主還元力に着目。円高が一巡する18年1月期以降は利益成長が顕在化すると考え、レーティング「オーバーウエイト」を継続。目標株価は3600円から3500円に調整している。

■資生堂 <4911>  2,825円 (-76.5円、-2.6%)

 資生堂 <4911> が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、海外事業の収益性低下や円高による海外業績の目減り、ブランド買収など投資増による利益成長の伸び悩み、市場期待値とのカイ離が顕在化するリスクがあると指摘。それでも、商品構成の変化、マーケティング費の繰り下がりなどから、上半期の会社計画は7月29日に上方修正される可能性が高いとみて、短期的にポジティブと解説。レーティング「アンダーウエイト」と目標株価2200円は継続している。

※25日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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