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【注目】前週末22日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

FDK <日足> 「株探」多機能チャートより

■FDK <6955>  108円 (+30円、+38.5%) ストップ高

 FDK <6955> [東証2]がストップ高。「ポケモンGO」の国内配信が開始されたことをきっかけに電池関連への関心が高まっているもよう。このゲームはスマートフォンの全地球測位システム(GPS)の位置情報を使うことから電池の消耗が激しいといわれており、スマホ向け緊急充電用電池を手掛ける同社に思惑買いが流入したようだ。このほかでは、モバイル用バッテリーを手掛けるエレコム <6750> とHamee <3134> [東証M]が新値追いの展開。また、アイ・オー・データ機器 <6916> はストップ高まで買われ年初来高値を更新した。

■ハピネット <7552>  1,505円 (+300円、+24.9%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。ハピネット <7552> が急騰。この日、任天堂 <7974> の「ポケモンGO」の日本配信が始まったことを受け、同社株に連想買いが流入した。同社は玩具卸大手で、ポケモン関連商品を扱っているほか、ポケモンGOを遊ぶための専用デバイスである「ポケモンGO Plus」を扱うことが見込まれており、同社の業績へのプラス効果が期待されている。「ポケモンGO Plus」は、スマートフォンの画面を見続けなくても遊ぶことができるデバイス。歩きスマホの防止にもなり、ユーザーにとって必需品となる可能性が高いとみられている。

■リテールパートナーズ <8167>  1,257円 (+113円、+9.9%)

 21日、山口地盤の食品スーパー、リテールパートナーズ <8167> [東証2]が来年3月をメドに同業のマルキョウ <9866> [福証]と経営統合することで基本合意したと発表したことが買い材料。同社がマルキョウを株式交換で完全子会社化する。両社の経営資源やノウハウを統合し競争力の強化を図る。経営統合により同社の売上高は2300億円、経常利益は75億円となる見込みとしている。なお、マルキョウは来年2月24日に上場廃止となる。発表を受けて、マルキョウとの経営統合による相乗効果に期待する買いが向かった。

■日新電機 <6641>  1,701円 (+111円、+7.0%)

 21日、日新電機 <6641> が決算を発表。17年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比499倍の24.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。利益率の高い薄型ディスプレー製造用イオン注入装置の販売が大きく伸びたことが寄与。原価低減に取り組んだことも大幅増益に貢献した。上期計画の25億円に対する進捗率は99.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■中外製薬 <4519>  3,900円 (+180円、+4.8%)

 21日、中外製薬 <4519> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年12月期上期(1-6月)の連結最終利益が前年同期比4.7%増の315億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力のがん領域の売上が前年同期比5.1%増、骨・関節領域が同10.7%増と伸びたことが寄与。ロイヤリティ収入の増加なども収益拡大に貢献した。また、税金費用の減少も最終利益を押し上げた。

■マクドナルド <2702>  3,620円 (+145円、+4.2%)

 日本マクドナルドホールディングス <2702> が大幅反発。日証金が21日付で、貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方はあるものの、22日は買い優勢となっている。

■平和不リート <8966>  81,500円 (+700円、+0.9%)

 平和不動産リート投資法人 <8966> [東証R]が小幅に続伸。大和証券がリリースしたリポートによると、同REITの16年5月期におけるオフィス保有物件の賃料ギャップは+0.31%まで縮小、すでに賃料ギャップがマイナスとなっている他REITも存在するため、ようやく同REITでも賃料増額による賃貸収益向上が期待できるフェーズに移ってきた形だろうと指摘。企業業績が不透明ななかでも、賃貸収益の安定化に向けた運用に期待するほか、今後予定されている契約更新では、17年5月期および18年5月期に賃料ギャップが+10%超あるテナントが比較的多く控えているため、今後2年程度の更新状況には注目と解説。投資判断「2」(アウトパフォーム)、目標投資口価格9万5000円を継続している。

■東宝 <9602>  3,115円 (+25円、+0.8%)

 東宝 <9602> がプラス転換。待ち望まれていた「ポケモンGO」の日本配信が開始されたことを受け、ポケモン映画を配給している同社にも買いの手が向かった。最新作、ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」が公開されており、観客動員数に好影響が出るとの思惑から買われたようだ。同社株は7月19日の直近高値3225円を付けて以降、調整局面にあった。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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