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【市況】今週の【特異日&変化日】カレンダー (7月25日-29日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

―アノマリーが語る「上げやすい日、下げやすい日」―

 ここでの「特異日」とは、日経平均株価の日足が前日比で上げた場合を「勝ち」、下げた場合を「負け」とした時、過去10年間で「7勝以上」「7敗以上」の偏りを示す、経験則上、上昇・下落しやすい日を指します。

【前週(7月19日-22日)】

 前週は19日(火)が7勝3敗とプラスの、そしてこの週で唯一の特異日でした。3連休明けとあって様子見ムードの中、利益確定売りも懸念されましたが、225円高とプラスの特異日らしい上げっぷりを示しました。その後は20日41円安、21日128円高、22日182円安と上昇と下落を繰り返し、やや足踏みした感もありましたが、週間では129円高と前の週1390円高の余勢を駆って続伸した格好となりました。

 日柄面では、ECB理事会が重なった21日(木)に4つの変化日が集中(7月8日安値から9日目、2月1日高値から4月25日高値の日柄の対等日、2月12日安値から5月2日高値の対等日、5月31日高値から6月24日安値の対等日)。翌22日には182円安と6日(290円安)以来の下げ幅となりましたが、これが今週にどのように影響してくるのかが注目されます。

【今週(7月25日-29日)】

 今週は25日(月)、26日(火)、29日(金)がともに7勝3敗とマイナスの特異日が3日間集中しています。一方、プラスの特異日は7勝3敗の28日(木)の1日のみと劣勢です。ヘリコプターマネーへの思惑渦巻く日銀金融政策決定会合の結果発表は29日(金)に予定されていますが、この日はマイナスの特異日にあたります。

 また、この週にはアップル、キャタピラー(26日)、ボーイング(27日)、ダウ・ケミカル、アルファベット(28日)、エクソンモービル(29日)といった海外主要企業の決算発表も予定されており、国内企業への思惑買い・売りを誘いやすい地合いにあることにも留意したいところです。
 
 一方、日柄をみると、25日(月)に6月24日安値から7月8日安値の対等日、28日(木)に5月31日高値から基本数値42日目、29日(金)に5月2日安値から6月16日安値の対等日の変化日が訪れ、いずれも特異日と重なっています。

 ここまでの上げピッチの速さ、特異日の分布などを踏まえると、日米の金融政策を契機に潮目が変わるリスクにも注意を払いたい局面といえるかもしれません。


△【特異日 7勝以上 】
 7月28日(木) 〇7-●3:FOMC結果発表の翌日

▲【 7敗以上 】
  7月25日(月) ○3-●7:貿易統計
  7月26日(火) ○3-●7:FOMC1日目、アップル決算
  7月29日(金) ○3-●7:日銀金融政策決定会合の結果発表

※○は「勝ち(前日比プラス)」、●は「負け(前日比マイナス)」を表し、例えば「○7-●3」は7勝3敗を意味します。


 【一目均衡表:変化日】
 7月25日 6/24L-7/8L
 7月28日 42(5/31H)
 7月29日 5/2L-6/16L

※7月28日の「42(5/31H)」は5月31日高値(H)から一目均衡表の基本数値42日目の到来を示す。7月25日の「6/24L-7/8L」は6月24日安値(L)から7月8日安値(L)の間の日柄を7月8日から取った対等日を意味する。

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