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【特集】<話題の焦点>=今年スタートの祝日“山の日”関連に注目

富士急 <日足> 「株探」多機能チャートより
 きのう18日は“海の日”の祝日で3連休となったが、いよいよ次の祝日は、今年からスタートする8月11日の“山の日”だ。この祝日は8月のお盆休みにつなげて休日を増やそうとの発想から誕生したとされており、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことが趣旨だという。

 世間の話題は、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック一辺倒となりそうな期間だが、初めての祝日ということで、“山の日”にも関心が集まることが予想され、関連銘柄にも見直し機運が高まりそうだ。

 富士急行<9010>は、山梨県富士吉田市に本社を置く私鉄。富士急ハイランドを中心に富士山麓周辺に別荘・リゾートなど各種施設を持ち、売上高の約半分をレジャー、サービス業で占めている。富士山・富士五湖などインバウンド観光需要の好調は継続している。また、箱根登山鉄道を傘下に持つのが小田急電鉄<9007>。箱根山の火山活動がほぼ沈静化したことから利用客の回復が見込まれる。さらに、埼玉県北部を地盤とし、ハイキング客の利用も多い秩父鉄道<9012>にも注目。

 一方、登山・ハイキング用品関連では、キャンプ用品や登山関連アパレルの製造販売専業のスノーピーク<7816>がある。主力のキャンプ用品は、初心者向けテントや新商品を中心に好調な推移が予想される。アパレル主体の小型直営店は新宿、銀座といった一等地の駅近商業ビルへの出店を強化している。このほかに、ヒマラヤ<7514>、アルペン<3028>といったスポーツ用品チェーン店でも登山・ハイキング関連のビジネスチャンスが拡大しそうだ。

 ほかに、ネット関連出版のパイオニアとして知られるインプレスホールディングス<9479>は、2006年に山岳雑誌老舗の「山と渓谷社」を傘下に収めている。登山・ハイキング愛好家のバイブルともいえる雑誌「山と渓谷」を傘下に持つ同社にも関心が集まりそうだ。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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