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【材料】ハウスコム---人工知能チャットによる賃貸物件の問い合わせ対応を開始

ハウスコム <日足> 「株探」多機能チャートより

ハウスコム<3275>は6日、人工知能のチャット(AIチャット)によるサービスを導入したと発表した。同社のお部屋探しのサイトでは利用者が自分専用の「マイボックス」を持つことができ、今回のAIチャットはその中でのサービスの一つとして提供。利用者は興味のある賃貸物件をあらかじめ登録しておくことで、その物件についてチャットで質問すれば人工知能が即座に回答してくれるというもの。間取りや最寄駅からの距離、設備といった物件情報に関する質問に回答することができ、また、その物件についての相談やリクエストについて一次受付もすることができる。店舗の営業時間に限定されず質問・回答できるため、利用者の利便性が増すことが期待できるとのこと。

不動産賃貸分野では、不動産情報サイトの拡大などを通じて、インターネットを活用した部屋探しの行動様式に急速にシフトしてきている。同社はそうした利用者の動向に対応し、昨年から先進技術やインターネットを活用した新サービスを積極的に導入している。個人毎に設定される「マイボックス」ではチャット形式でスピーディーなやり取りを実現し、WEB来店予約システムやオンライン内見システムも導入済みだ。2月には人工知能を用いた物件検索サービスを開始した。これは人工知能分野では定評のあるイタンジ(本社:東京都港区)と共同開発したもので、今回のAIチャットもイタンジとの共同開発となっている。同社では、新技術の導入により利用者の利便性を高めるとともに、店舗スタッフの業務効率化につなげていく考え。

ハウスコムは関東地方・東海地方を中心に直営店154店舗を運営する不動産賃貸仲介サービス会社。2016年3月期は営業収益が前期比7.4%増の93.06億円、営業利益が同49.8%増の8.08億円、経常利益が同19.4%増の10.78億円、当期純利益が同32.3%増の6.30億円となり、三期連続の増収増益であった。また、中期経営計画では2019年3月期には営業収益109.9億円を目指している。前年度に引き続き人工知能を活用した新たなサービスが導入されるなど、不動産会社の中で、インターネットを活用したサービスに積極的に取り組んでいる一社だと言えよう。

《TN》

 提供:フィスコ

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