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【材料】ブイキューブ---業績下方修正で下落も早晩押し目買いの局面到来を想定


ブイキューブ<3681>は1日、16年12月期第2四半期(16年1-6月期)、並びに、通期(16年1-12月期)の業績修正を発表している。第2四半期営業損益は従来予想の148百万円の黒字から34百万円の赤字に、純損益は112百万円の黒字から444百万円の赤字に下方修正。通期では、営業利益は839百万円から444百万円に、当期純損益は650百万円の黒字から183百万円の赤字に下方修正している。

急激な円高による海外売上高の減少に加え、課金開始が遅れている中国での教育事業者向けオンライン教育サービスの売上計上開始を保守的に17年12月期にずれ込むと見込んだこと、教育業界向けを中心とした各種サービス提供に伴う外注費の増加などが業績下振れの背景に。純損益の下方修正幅が大きいのは、外貨建貸付金での為替差損380百万円を営業外費用に計上したこと、一部ソフトウェアの減損処理を行い、減損損失32百万円を特別損失に計上することが要因。

昨日は業績下方修正がネガティブインパクトとなり、株価は大きく調整したものの、目先的には押し目買いのタイミングが探られていくものと判断される。今回の下方修正に関しては、修正後の通期予想でも売上高、営業利益は2ケタの増収増益予想である。通期売上計画の下振れは先の中国向けが主因であり、主力の国内市場は想定どおりの推移を見込んでいる。利益面の下振れに関しても、為替差損を含めた急激な円高進行の影響、売上開始時期の後ずれなど一過性要因が中心である。外注費の増加も先行投資的なものと捉えられ、一過性のコスト増一巡も加わる17年12月期以降の収益成長をあらためて織り込みに行く局面は早晩訪れよう。

《TN》

 提供:フィスコ

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