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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~自律反発継続、AIや5G、ロボットなどテーマ株物色も

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:自律反発継続、AIや5G、ロボットなどテーマ株物色も
■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の買い越し
■前場の注目材料:ドコモ、自動運転参入



■自律反発継続、AIや5G、ロボットなどテーマ株物色も

30日の日本株市場は自律反発の流れが継続しよう。目先は欧米市場の動向を睨みながらの相場展開になろうが、英国のEUからの離脱交渉が9月以降に先送りされることが固まったと報じられている。EU首脳会議で合意と伝えられるなか、一先ず9月までは小康状態に入りそうだ。また、英スコットランド行政府のスタージョン首相は、国民投票ではEU離脱の結果となったが、スコットランドは残留する意向を明らかにした。

29日の欧米市場は軒並み強い値動きとなり、NYダウは連日で250ドルを超す上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円高の15740円となり、これにさや寄せする格好から幅広い銘柄が買い先行となろう。また、原油先物相場は予想外の在庫減少を受けて上昇していることも材料視されそうだ。

その他、テーマ性では東京ビッグサイトでは、コンテンツビジネスの国際総合展「コンテンツ東京」が開催されており、特設エリアとして「AI 人工知能 ワールド」が新設されている。また、NTTドコモ<9437>はDeNA<2432>と提携して自動運転技術の開発に乗り出すと報じられており、5Gで2020年の実用化を目指す。ソニー<6758>のロボット再参入なども関連銘柄への波及が期待される。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き100万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1320万株、買い1420万株、差し引き100万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


6月23日(木):590万株の買い越し
6月24日(金):230万株の買い越し
6月27日(月):320万株の買い越し
6月28日(火):10万株の売り越し
6月29日(水):20万株の買い越し



■前場の注目材料

・NYダウは上昇(17694.68、+284.96)・NY原油(49.88、+2.03)
・スコットランド EU残留を決断
・政府 日銀、円売り介入視野
・ドコモ<9437>、DeNA<2432>と提携し自動運転参入
・ソニー<6758>、ロボット再参入を発表
・コンテンツ東京「AI 人工知能 ワールド」開幕
・シティグループ、時間外で上げ幅拡大
・インバウンド消費が減速


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・08:50 5月鉱工業生産速報値(前年比予想:+1.9%、4月:-3.3%)


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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