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【材料】本日の注目個別銘柄:DCMHD、新日鐵住金、Vテクなど

関電化 <日足> 「株探」多機能チャートより

<4047> 関東電化 958 +103
大幅反発。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」を継続、目標株価を1100円から1380円に引き上げている。17.3期営業利益は会社計画である前期比12.2%減の76億円に対して、同0.6%増の87億円と増益をキープできると予想しているもよう。電池材料である電解質は17.3期に前期比約8割の増収を予想、増産体制が構築に加え、原料価格が高騰していることで値上げも浸透しているようだ。

<7717> Vテク 11320 -860
売り先行。ウシオ電機のリリースによると、同社が製造・販売しているIPS/FFS光配向用露光装置がウシオ電機の保有する特許権を侵害しているとして、地裁に仮処分の申立てを行っていたが、今回ウシオ電機の主張が認められ、対象製品の製造・販売等の差止めを認める仮処分決定がなされたとされている。連日で株価が急騰していた反動もあり、利食い売りなども急がれる状況になっているようだ。

<5019> 出光興産 2152 -150
大幅反落。出光興産の創業家が昭和シェルとの合併に反対を表明と伝わり、昨日は乱高下の末に下げ渋ったが、本日はあらためて売り圧力が強まる展開になっている。合併に対して創業家と対立していたという状況は想定外であり、今回の流れはサプライズと捉えられている。総じて再編に伴うコスト削減の進展が望まれている業界でもあり、先行き不透明感の高まりをネガティブ視へ。昭和シェルは大幅に続落する展開となっている。

メガバンク揃って4日ぶりに反発。英国のEU離脱を受けて金融関連株には売り圧力が強まっていたが、本日は欧米金融株の上昇を背景にリバウンドを試す展開となっている。海外市場では、当局が最近の市場混乱に対する措置を講じる可能性があるとの観測が広がったもようだ。米国銀行株は、前日まで2日間としてはここ5年で最大の下げとなっていたが、昨日はここ6週間で最大の上げとなっているもよう。

<3050> DCMHD 892 +85
急伸。前日に発表した決算内容が評価材料とされている。第1四半期営業利益は69.4億円、前年同期比17.2%増益となった。上半期予想は121億円で同2.4%増益の見通しであり、順調なスタートを切る格好になっている。市場予想は61億円程度であったもよう。値下げ抑制やPB商品の拡充などを背景に、粗利益率改善が想定以上に進んでいるようだ。

<5401> 新日鐵住金 1979.5 +118.5
大幅続伸。鉄鋼セクターは業種別上昇率の第2位となっている。中国の大手国営鉄鋼メーカー同士となる宝鋼集団と武漢鋼鉄集団が事業統合の協議を開始すると発表している。SMBC日興証券では、今回の統合は鉄鋼業界の再編を何としても実現させるとの中国政府の強いメッセージとも受け取れるとしている。今後も再編進展が想定されることで、鋼材市況の安定化につながるとの見方になっているようだ。

<6941> 山一電機 584 +61
急伸。前日に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の4.43%に当たる100万株を取得上限としており、取得期間は7月4日から8月31日までとしている。今年2月から3月にかけて実施した自社株買いは、極めて短期間で上限水準まで取得を実施した実績があり、需給妙味が高まる形にもなっている。

<3086> Jフロント 1071 -48
大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は93.2億円で前年同期比12.7%減、上半期や通期の増益計画に対して減益決算となっている。市場予想は100億円を超えるレベルであったとみられる。円高株安による高額品の厳しい販売環境などが逆風となった。ゴールドマン・サックス証券(GS)や野村證券では目標株価を引き下げている。

《XH》

 提供:フィスコ

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