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【市況】<マ-ケット日報> 2016年6月28日

 28日の市場は日経平均が小幅続伸。終値は前日比13円高の1万5323円だった。序盤に米株安などを嫌気して300円を超える下げを示現していたが、1万5000円前後の下値の堅さをみて、10時以降は売り方の買い戻しで大きく値を戻している。一部には景気対策や追加金融緩和への期待もあった模様。ただ、それは短期的な買い戻しを誘うのみで実需の買いを呼び込むには至っていない。

 昨日の米国市場は引き続き英国のEU離脱を嫌気した売りでダウ平均は大幅続落。3月10日以来、3カ月半ぶりの安値をつけて取引を終えた。欧州株や大手英銀株の下げを受けてこの日も売りが先行。外国為替市場でポンドやユーロに対しドル高が進んでいることも売りに拍車をかけた。ハイテク株の多いナスダック指数はダウ平均以上の下げとなり、今年2月以来の安値に沈んでいる。さて、先週金曜日に下げ過ぎていた東京市場は、この日も序盤で日経平均が321円安と売り込まれたものの、下げ過ぎの反動の動きが勝り中頃にはプラス圏へと回復していた。先物主導の反発で実需不在は気掛かりだが、とりあえず下値が1万5000円前後で止まっていることはこの状況下でちょっとした救いとなっている。まだ余震は続こうが今週は下値1万5000円辺りが大きな攻防となりそうだ、

 個別では3-5月の利益が過去最高となったしまむら <8227> が急伸して年初来高値を更新。強気の収益計画を公表したアイホン <6718> も大きく買われている。一方、長期金利の低下や不安定なマーケット動向を反映して三井住友 <8316> 、みずほFG <8411> が年初来安値を更新。欧州事業に懸念の出ている野村HD <8604> も安値を更新している。(ストック・データバンク 編集部)

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