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【通貨】国内大手証券、Brexitで為替介入は一層困難に、と指摘

 SMBC日興証券は27日、Brexit(英国のEU離脱)で日本の為替介入は一層困難になったと指摘した。同証券では「今回の英国民の決断は円売りドル買い介入に一石を投じた格好」とみている。

 米共和党大統領候補のドナルド・トランプ候補は「英国で起きたことは(米国でも)11月に起きる」と発言。また、民主党のクリントン候補はTPPに関して「私の基準に満たさない合意は拒否すべきだ」と述べ、保護主義に傾斜している。こうしたなか、同証券では「新政権発足前の円売りドル買い介入には最新の注意を払う必要がある」と指摘。「為替操作国のレッテル」を貼られれば、さらに4年間、強い円高圧力を受け続けると警告している。ここから一気に10円以上も円高になるような局面なら、ともかく「100円を割った程度で介入議論が高まり、また実際にアクションを起こすようであれば、それはむしろ中期的な円高圧力を強める結果となる」とみている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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