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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ルネサス、ダイキン、東レ、ソフトバンク

ルネサス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ルネサス <6723>  654円  +12 円 (+1.9%)  本日終値
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が反発。同社はこの日、自動運転時代の複雑な走行制御を容易に実現するマルチコアマイコン向けソフトウエア開発ソリューションとしてRH850マルチコア・モデルベース開発環境(RH850 MBD)を開発したことを発表した。新たに開発したRH850 MBDはマルチコア用ソフトウエアの実装設計を自動化し、MBDプロセス前期でマルチコア性能を確認して開発後期の手戻りを防止するとともに、マルチコアマイコンの性能を最大限に発揮させることを可能にしている。これを「Embedded Target for RH850 Multicore(仮称)」の名称で、16年秋より発売する計画。

■ダイキン工業 <6367>  8,922円  +153 円 (+1.7%)  本日終値
 ダイキン工業<6367>が5日続伸。クレディ・スイス証券では、同社株価は円高進行を主因に利益確定売りに押されているものの、1ドル=103円、1ユーロ=118円レベルなら吸収可能と指摘。景気サイクルに左右されない自力安定成長企業と位置付け、10年内に営業利益倍増シナリオは不変と解説。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を9300円から1万1000円に引き上げている。

■戸田建設 <1860>  426円  +7 円 (+1.7%)  本日終値
 英国の国民投票が終われば、日本国内は7月10日の参院選挙がイベントとなる。ストラテジストからは、安倍政権がこのまま株安を放置して選挙戦を戦う訳がない、なんらかの経済対策を打ち出すのではないかとの見方が出ている。大和証券では「信用期日明け・季節性から建設株に期待」とリポートで紹介している。個別銘柄では12月に天井つけた戸田建設<1860>、東亜建設<1885>、福田組<1899>を例に挙げ、年後半は建設株が上昇しやすい季節性も指摘。欧州混乱になっても日本国内で景気刺激策が大きくなる可能性の材料性も睨んでいるようだ。市場では、選挙シーズンは地方の建設株が値上がりしやすい傾向があり注目する向きが多いようだ。

■東レ <3402>  931.2円  +15.2 円 (+1.7%)  本日終値
 東レ<3402>が反発。大和証券は、同社から6月21日に発表された、エアバス社向け炭素繊維プリプレグの供給開始をポジティブに評価するとのリポートをリリース。17年3月期の営業利益は1650億円(前期比7%増)を予想(為替前提は110円/ドル)、円高を主因に同証券の予想を微調整したものの、CF事業を牽引役とした中長期的な成長シナリオはより確かなものとなってきていると指摘。投資判断「2」(アウトパフォーム)、目標株価1130円を継続している。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,076円  +82 円 (+1.4%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が4日続伸。同社は昨日引け後、代表取締役副社長であったニケシュ・アローラ氏が退任したことを受け、現取締役でソフトバンクの代表取締役社長兼CEOを務める宮内謙氏が代表権のある取締役副社長に就任し、代表取締役社長の孫正義氏の役職に変更がないことも発表した。また、今日はマッコーリー証券がレーティング「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を8200円から8300円に引き上げたほか、国内大手証券でもレーティング「バイ」を継続、目標株価を8380円から8470円に引き上げている。

■タカラバイオ <4974>  1,334円  +18 円 (+1.4%)  本日終値
 タカラバイオ<4974>が反発。同社は遺伝子研究用試薬などを手掛けるが、ゲノム編集や再生医療分野へも積極的に取り組んでおり、京都大学iPS細胞研究所との連携も厚い。22日、ヒトiPS細胞から作製した研究用心筋細胞製品の販売を国内で開始すると発表、これを材料視する買いを誘っている。相場全般は英国EU離脱を巡る国民投票を前に、主力株は手掛けにくく、海外情勢や為替の影響を受けにくい内需のバイオ関連には相対的に買いが集まりやすい強みもある。

■富士フイルム <4901>  4,165円  +55 円 (+1.3%)  本日終値
 富士フイルムホールディングス<4901>が反発。そのなか同社は22日、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」に関する特許ライセンス契約を中国大手製薬会社と締結したことを発表。また返す刀で23日には、同社子会社でiPS細胞の開発・製造のリーディングカンパニーである米CDI社が、米国国立眼科研究所と加齢黄斑変性の治療に関する共同研究開発契約を締結したと発表。矢継ぎ早の材料出現で株価に追い風材料となっている。

■東ソー <4042>  543円  +7 円 (+1.3%)  本日終値
 東ソー<4042>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はリポートで、従来は堅実な増益が期待できる数少ない銘柄と位置付けていたが、円高進行により17年3月期の営業増益のハードルは高くなったと考えるものの、セクター内では減益幅は僅少で、比較的堅調な収益が続く見方には変わりないと指摘。PERなどバリュエーション指標が総合化学他社比で割安であることも相対的には魅力であるほか、免疫診断機器分野では大型機で大手他社と競合するものの、中小型機では同社が一定のプレゼンスを持っていると解説。目標株価は690円から670円へ引き下げているものの、レーティングは「オーバーウエート」を継続している。

●ストップ高銘柄
 アクサスHD <3536>  175円  +50 円 (+40.0%) ストップ高   本日終値
 AWSホールディングス <3937>  9,100円  +1,500 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 オールアバウト <2454>  508円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 フルッタフルッタ <2586>  1,068円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 ナノキャリア <4571>  1,148円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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