三井化学 <日足> 「株探」多機能チャートより
三井化学<
4183>が5日続伸と戻り足を強めている。化学メーカーの17年3月期は、前期のように原燃料コストの低下メリットが見込めないことに加え、為替の円高反転トレンドで総じて収益環境には向かい風が強い。そのなか、三井系総合化学大手である同社は多角的な展開力を生かし、「ヘルスケア、自動車用機能性材料などの非石化事業へ経営の軸足をシフトしていることから、相対的に強みを発揮しやすい」(業界担当アナリスト)と指摘される。ヘルスケアでは新興国の高水準の需要を背景に、不織布などの紙おむつ材料が好調で、今後も増産基調が続きそうだ。17年3月期営業利益は弱含み横ばい見通しながら、18年3月期は「今期推定比2ケタ増益が有望」(同)との見方が強い。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)