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【材料】日本ライフライン---循環器領域を専門とする独立系企業、自社製品の好調により増収増益基調が継続

日本ライフL <日足> 「株探」多機能チャートより

日本ライフライン<7575>は、循環器領域の医療機器を専門に取り扱う商社と、メーカーの2つの顔を併せ持つ独立系の企業。心臓ペースメーカの輸入販売を開始した1981年から、循環器領域を専門とする企業として、国内の医療現場をサポート。国内の医療現場のニーズを的確に反映した製品を提供するため、自社製品の開発および製造も行っており、売上高の約半分を自社製品が占めるまでに成長している。

主に心臓・血管の疾患の治療に関わる医療機器を取り扱っているが、疾患の種類や治療方法の違いにより主要な事業領域は4つに分かれる。不整脈(心臓の拍動が正常よりも遅くなるまたは早くなる状態)を治療する、主に体内植込み型の医療機器を扱う「リズムディバイス」、不整脈の検査や治療を行うための、電極カテーテル(細い管)などで主に自社製の医療機器を扱う「EP/アブレーション」、本来の機能が失われてしまった血管や心臓の弁を人工の器官に置き換え、治療するための医療機器を扱う「外科関連」、カテーテルを皮膚から血管内に挿入し、心筋梗塞や先天性の心疾患などを治療するための医療機器を扱う「インターベンション」の4つの事業領域。

足元の業績では、売上高が前期比18.9%増の305.40億円、営業利益が同100.5%増の37.00億円、当期純利益が同149.4%増の28.04億円だった。オンリーワン商品等の好調な販売、自社製品の売上構成比増加による粗利率の改善、売上規模拡大に伴う販管費比率の低下により、営業利益率が改善した。17年3月期については、売上高が前期比13.6%増の346.99億円、営業利益が同26.7%増の46.86億円、当期純利益が同10.6%増の31.02億円を見込んでいる。前下期に導入した新商品が通期で寄与し、保険償還価格の引き下げを吸収して、増収増益へ。中期経営計画については、2021年3月期売上高578億円、営業利益率18%を目指している。

《TN》

 提供:フィスコ

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