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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アドウェイズ、アキュセラ、ラウンドワン、タカラバイオ

アドウェイズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アドウェイズ <2489>  1,286円  +180 円 (+16.3%)  11:30現在
 LINE関連株が軒並み高。無料通信アプリ大手の「LINE」の東京証券取引所への上場は、きょうにも承認されると複数のメディアが伝えた。ニューヨーク証券取引所にも同時上場するとみられている。これを受け、LINE関連株に買いが流入し、アドウェイズ<2489>が前日比16%強上昇したほか、ユナイテッド<2497>、エムアップ<3661>、イマジニア<4644>、ネットイヤーグループ<3622>などが買いを集めている。LINEの上場日は7月中旬の見込み。時価総額は6000億円程度と今年に入り最大のIPOとなる。公募により国内外で1000億円前後の資金を調達する見通しだ。

■アキュセラ・インク <4589>  1,935円  +174 円 (+9.9%)  11:30現在
 アキュセラ<4589>が4日続伸。依然、活発な売買が続いている。ドライ型加齢黄斑変性治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」は臨床第2b/3相試験で有効性が示されず、株価は暴落。その後、SBIホールディングスの株式買い増しが明らかになったこともあり、株価は急速に値を戻してきた。ただ、6日安値986円からのリバウンドで株価は倍化したほか、心理上の節目である2000円を突破したことで、目標達成感が出る可能性もあり強弱感は対立しており、買い一巡後は1950円前後でのもみ合いとなっている。

■ラウンドワン <4680>  810円  +63 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 9日、ラウンドワン <4680> が月次売上状況を発表。5月の既存店売上高は前年同月比2.3%増と、今期に入り2ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。前年に比べ土日祝日が1日少なったことにもかかわらず増収を確保したことが好感された。4月末に入荷したゲーム「艦これアーケード」が好調だったアミューズメント部門の売上が大きく伸びたことが寄与。

■タカラバイオ <4974>  1,561円  +72 円 (+4.8%)  11:30現在
 タカラバイオ<4974>が大幅続伸。同社は遺伝子研究用試薬などを手掛け、再生医療分野へも積極的に踏み込んでいる。直近、理化学研究所が他家iPS細胞を使って網膜の細胞を作製し、目の難病である「加齢黄斑変性」患者に移植する世界初の臨床研究を開始すると発表したことで、再生医療関連株に対するマークが改めて強まっている。M&Aも絡め同分野を深耕する同社株の注目度は高い。5月13日には再生医療に使う細胞の品質を解析する装置を販売する米ウェファージェン・バイオシステムズを来年3月をメドに買収すると発表したが、今月6日には同日付で同社製品の日本国内での独占販売契約を締結したことを発表、これが買いの手掛かりとなっている。

■PCデポ <7618>  1,596円  +43 円 (+2.8%)  11:30現在
 ピーシーデポコーポレーション<7618>が連日で年初来高値を更新。いちよし経済研究所では、プレミアム会員料を中心とするソリューションサービスの売上高拡大が続き、売上総利益率の改善ピッチが従来予想を上回って推移していると指摘。ネットワークデバイス(パソコン、スマートフォンなど)の普及によりサポートを必要とするユーザーが増え、同時にサービスの高額化も進んでいるとみて、人材育成にも力を入れていることから他社が短期的にキャッチアップすることは難しく、中期的な利益成長に対する蓋然性は高いと解説。レーティング「A」を継続、フェアバリューを1250円から2000円に引き上げている。

■ダイキョーニシカワ <4246>  1,589円  +42 円 (+2.7%)  11:30現在
 ダイキョーニシカワ<4246>が反発。ゴールドマン・サックス証券は9日、同社株の投資判断の「買い(コンビクション・リスト)」を再強調した。目標株価は3000円(従来3100円)としている。樹脂バックドアの採用がさらに拡大する兆しが見えてきたことを材料視。軽自動車にとどまらず、今年は登録車でも採用が開始する見込み。主要顧客のマツダ<7261>では20年にかけて樹脂バックドアの採用を開始し、さらに新たな拡販先として富士重工業<7270>が加わると予想している。株価のバリュエーションは足もとではセクター平均にとどまるが、今後プレミアムが付与される局面に移行するとみている。

■ウェルネット <2428>  4,090円  +105 円 (+2.6%)  11:30現在
 ウェルネット<2428>、マネーパートナーズグループ<8732>、アイリッジ<3917>、メタップス<6172>などフィンテック関連に位置付けられる銘柄に買いが入っている。「三菱東京UFJ銀行が、独自開発中の仮想通貨「MUFGコイン」について来秋、広く一般の利用者向けに発行する」と一部メディアで報じられたことが、株価を刺激する格好となった。日本の金融機関は仮想通貨技術に対しての取り組みが遅れていたが、信用力の高いメガバンクが仮想通貨を一般向けに発行するのは世界初で、市場にインパクトを与えている。ただ、MUFGコインのコンセプトについては既に広く認知されていることもあって、サプライズ的要素に乏しく反応は限定的となっている。

■日新電機 <6641>  1,412円  +12 円 (+0.9%)  11:30現在
 東海東京調査センターでは、来週、日米の金融政策会合が予定されていることや、6月23日に英国のEU残留の是非を問う国民投票などの重要イベントを控えていることから、日本株は方向感を打ち出しにくく、個別物色の展開が続きそうと指摘。個別銘柄では、チャート上、調整一巡感が高まってきた日新電機<6641>、中期的な上値抵抗線を上回りつつあるコロプラ<3668>に注目している。

■リゾートトラスト <4681>  2,314円  +19 円 (+0.8%)  11:30現在
 リゾートトラスト<4681>が6日続伸。同社は会員制リゾートホテルを全国展開する。東海東京調査センターが9日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続(目標株価は3320円に引き下げ)でフォローしており、時価2300円近辺は水準訂正余地が意識されている。同調査センターでは、同社の18年3月期の業績予想について、ホテルレストランの稼働率低下、新規ホテル開業に伴うコスト負担が増加するものの、芦屋ベイコート倶楽部の開業で繰延べ収益が一括計上されることで、最終利益段階で今期予想比39.7%増と大幅増益を試算している。

■ドンキHD <7532>  3,920円  +15 円 (+0.4%)  11:30現在
 ドンキホーテホールディングス<7532>は切り返し4日続伸。SMBC日興証券は9日、同社株の投資評価を新規「1」でカバレッジを開始した。目標株価は4700円としている。最上位の「1」とした理由として「総合スーパーや専門店の閉店増加を背景に同社が得意とする居抜き出店の加速を見込むこと」「総合スーパーの大量閉店が同社の既存店売上高伸長の追い風となること」「節約志向が強まった場合、近年食品や日用品を強化してきた成果が見込めること」などを挙げている。16年6月期の連結営業利益は前期比8.7%増の425億円(会社予想410億円)を予想している。

■博報堂DY <2433>  1,312円  -55 円 (-4.0%)  11:30現在
 博報堂DYホールディングス<2433>が大幅下落。同社が9日取引終了後に発表した5月度の主要3広告会社の月次売上高速報では、グループ中核の博報堂が前年同月比5.0%増と好調な伸びを確保した。ただ、残りの2社は、大広が同3.9%減、読売広告社は同10.1%減と低調だったこともあって買いにつながらなかった。株価は1300円台後半のもみ合いを下放れ、5日・25日移動平均線のデッドクロスが目前でテクニカル的に売りを呼び込んでいる。

■第一生命保険 <8750>  1,285.5円  -26.5 円 (-2.0%)  11:30現在
 第一生命保険<8750>が3日続落。国内大手証券では、同社は今期以降、国内営業職員チャネルの強化やシステム投資などによるコスト増加を見込んでいると指摘。これらは競争力強化、中長期な企業価値向上に貢献すると想定されるものの、その効果は短期的には不透明と解説。先行投資の増加や円高などの資産運用環境悪化により、中期的な一株当たり利益の成長鈍化を懸念し、レーティングを「バイ」から「ニュートラル」へ、目標株価を2050円から1490円に引き下げている。

■ロック・フィールド <2910>  1,708円  -33 円 (-1.9%)  11:30現在
 ロック・フィールド<2910>は反落。同社は9日の取引終了後、17年4月期の連結業績予想を発表。売上高は517億7700万円(前期比3.7%増)、営業利益は28億2200万円(同10.8%増)、純利益は17億2100万円(同6.2%増)と増収増益を見込んでいるが株価は続伸後とあって利益確定売りに押されている。基本となる定番商品の改良や旬の素材を用いた季節商品などの提案を継続して行うとともに、新たな取り組みとして朝食需要に合わせた商品やキッズ、シニア向けの商品などの開発を行っていく。

■MARUWA <5344>  3,115円  -15 円 (-0.5%)  11:30現在
 MARUWA<5344>が小動き。いちよし経済研究所では、NFC(近距離無線通信)フェライトシートや照明器具販売子会社(YAMAGIWA)の赤字などから近年の損益は足踏みが続いたものの、構造改革効果などから17年3月期は16年ぶりに過去最高益更新が見込まれると指摘。パワー系部品などセラミック技術を活かした製品展開が見込まれると評価して、レーティング「B」を継続、フェアバリューを3200円から3700円に引き上げている。

●ストップ高銘柄
 T&C <3832>  195円  +50 円 (+34.5%) ストップ高   11:30現在
 アルファクス <3814>  1,670円  +300 円 (+21.9%) ストップ高   11:30現在
 カネミツ <7208>  950円  +150 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 エヌアイデイ <2349>  3,435円  +502 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 GMO TECH <6026>  4,905円  +700 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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