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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):航空電子、ネクシィーズ、アドウェイズ、スズキ

航空電子 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本航空電子工業 <6807>  1,680円  +195 円 (+13.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 5月31日、日本航空電子工業 <6807> に対して、NEC <6701> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、子会社化を目指すと発表したことが買い材料。TOB価格が5月31日終値を29.3%上回る1920円とあって、本日はこれにサヤ寄せする形で株価を切り上げた。NECは11月をメドに1000万株を上限に買い付ける。自動運転など成長分野での連携を強化する。なお、TOB成立後も同社の上場は維持する方針としている。

■ネクシィーズグループ <4346>  2,972円  +276 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 5月31日、ネクシィーズ <4346> が16年9月期の期末配当を従来計画の5円→10円(前期は5円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。上期(15年10月-16年3月)の業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。上期は店舗やオフィス向けのLED照明レンタルサービスの販売が大きく伸び、連結経常利益が前年同期比3.0倍の7.5億円に急拡大した。同社株はスマートフォン向けゲームの新規タイトル「神の手」が材料視され、連日ストップ高まで買われていた。

■アドウェイズ <2489>  1,185円  +85 円 (+7.7%)  本日終値
 アドウェイズ<2489>が大量の買い物を集め気配値でスタートとなったのをはじめ、ネットイヤーグループ<3622>、このほかユナイテッド<2497>、イマジニア<4644>などLINE関連に位置付けられる銘柄群に投機資金が集中した。スマートフォン向けにコミュニケーションアプリを提供するLINEが、7月にも東京証券取引所とNY証券取引所にほぼ同時で上場する見通しとなったことが、複数のメディアを通じて報じられており、これを材料視するかたちで買いが集中した。LINEは2014年以降、上場申請を続けてきたが、親会社である韓国のネイバーが、買収防衛の観点で通常より議決権の多い株を持つことに拘泥(こうでい)したことなどを背景に、先送りされてきた経緯がある。今回そうした問題点をクリアしてようやく上場に漕ぎ着けた格好となったことから、関連銘柄の株価を改めて刺激している。

■フリークアウト <6094>  5,580円  +320 円 (+6.1%)  本日終値
 フリークアウト<6094>が連日の急騰。同社はネット広告枠をリアルタイムで高速取引するシステム(DSP事業)を展開するが、ネイティブ広告に対する高水準の需要を取り込み目を見張る収益の伸びをみせている。16年9月期営業利益段階で前期比4.2倍の4億円を計画するが、中間期末時点で2億9400万円(前年同期比85.3%増)と進捗率74%に達しており増額期待が底流している。非連結化したネイティブ広告担当会社に、LINEが資本注入し過半の株式を保有、資本業務提携に伴うLINE関連の最右翼としても注目されている。

■大同特殊鋼 <5471>  406円  +17 円 (+4.4%)  本日終値
 5月31日、大同特殊鋼 <5471> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.34%にあたる1000万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月1日から8月19日まで。

■スター精密 <7718>  1,307円  +42 円 (+3.3%)  本日終値
 5月31日、スター精密 <7718> が発行済み株式数(自社株を除く)の9.41%にあたる395万2500株(金額で50億円)を上限に、1日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は31日終値の1265円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。同時に80億円のユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表したが、売り材料視されなかった。

■東京応化工業 <4186>  2,984円  +87 円 (+3.0%)  本日終値
 東京応化工業<4186>が全体軟調相場に抗して4連騰。半導体フォトレジストのトップメーカーであり、世界的に半導体設備投資需要が旺盛ななか、半導体製造装置メーカーの株価見直し機運の延長線上で同社株への注目度も増している。東海東京調査センターが31日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」(目標株価は2740円から3440円)に引き上げており、これが人気を助長している。同調査センターではスマートフォンなどの高機能化に伴うメモリー容量増加を背景に、今後年末にかけて3D NAND 需要が急増するとみており、その恩恵を最も受けると思われる同社の業績改善期待が高まると指摘している。

■エイチーム <3662>  1,742円  +47 円 (+2.8%)  本日終値
 エイチーム<3662>が4日続伸。同社は5月31日、iOSとアンドロイド向けに配信中の「ZeroApp」シリーズが累計1000万ダウンロードを突破したことを発表した。「ZeroApp」シリーズは普段の生活をより便利で快適にするためのスマートフォンアプリを提供。第1弾の「快眠サイクル時計」は累計300万ダウンロードを超え、多くのユーザーが利用している。

■スズキ <7269>  2,920.5円  +71.5 円 (+2.5%)  本日終値
 スズキ<7269>が反発。クレディ・スイス証券では同社が31日に、先に判明した排出ガス/燃費試験不正測定の詳細調査結果を国土交通省に再報告するとともに、同報告内容に関するリリースを発表したことについて、リポートをリリース。今回の報告により、対象車種の全面的な販売/生産停止といった最悪の事態に陥るリスクは低下したというのが第一印象と指摘。ただ、ブランド毀損による間接的な国内販売への影響は懸念材料として依然残るとの見解を示している。現時点で投資評価「アウトパフォーム」、目標株価3600円を継続している。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,579円  +34 円 (+2.2%)  本日終値
 ツバキ・ナカシマ<6464>が続伸。国内大手証券では、セラミック球・ガラス球などの新商品拡販、欧州軸受メーカーへのシェア拡大、海外事業の管理力強化など投資魅力は変わらないと指摘。軸受・工作機械メーカーの生産・在庫調整も16年12月期第1四半期に終息したとみて、今後は新商品拡販やシェア拡大を追い風にしながら、収益のV字回復を予想。レーティング「バイ」を継続、目標株価を1700円から1750円に引き上げている。

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