市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アドウェイズ、航空電子、ネクシィーズ、ソフトバンク

アドウェイズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アドウェイズ <2489>  1,302円  +202 円 (+18.4%)  11:30現在
 アドウェイズ<2489>が大量の買い物を集め気配値でスタートとなったのをはじめ、ネットイヤーグループ<3622>、ユナイテッド<2497>、イマジニア<4644>などLINE関連に位置付けられる銘柄群に投機資金が集中している。スマートフォン向けにコミュニケーションアプリを提供するLINEが、7月にも東京証券取引所とNY証券取引所にほぼ同時で上場する見通しとなったことが、複数のメディアを通じて報じられており、これを材料視するかたちで買いが集中した。LINEは2014年以降、上場申請を続けてきたが、親会社である韓国のネイバーが、買収防衛の観点で通常より議決権の多い株を持つことに拘泥(こうでい)したことなどを背景に、先送りされてきた経緯がある。今回そうした問題点をクリアしてようやく上場に漕ぎ着けた格好となったことから、関連銘柄の株価を改めて刺激している。

■日本航空電子工業 <6807>  1,678円  +193 円 (+13.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 5月31日、日本航空電子工業 <6807> に対して、NEC <6701> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、子会社化を目指すと発表したことが買い材料。TOB価格が5月31日終値を29.3%上回る1920円とあって、本日はこれにサヤ寄せする形で株価を切り上げた。NECは11月をメドに1000万株を上限に買い付ける。自動運転など成長分野での連携を強化する。なお、TOB成立後も同社の上場は維持する方針としている。

■日本ライフライン <7575>  4,130円  +295 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 日本ライフライン<7575>が3連騰で4000円台に乗せ上場来高値を更新している。5月31日に開催した決算説明会で、新たな中期計画として、21年3月期に連結売上高578億円(16年3月期305億4000万円)、営業利益104億円(同37億円)を目指すと発表したことから、意欲的な中計を評価する買いが入っている。前期までの中計をローリングにより更新したもので、自社製品の一層の成長や、薬事治験、開発計画の推進などを織り込んだほか、海外販売は保守的に想定したという。

■エイチーム <3662>  1,788円  +93 円 (+5.5%)  11:30現在
 エイチーム<3662>が4日続伸。同社は5月31日、iOSとアンドロイド向けに配信中の「ZeroApp」シリーズが累計1000万ダウンロードを突破したことを発表した。「ZeroApp」シリーズは普段の生活をより便利で快適にするためのスマートフォンアプリを提供。第1弾の「快眠サイクル時計」は累計300万ダウンロードを超え、多くのユーザーが利用している。

■大同特殊鋼 <5471>  410円  +21 円 (+5.4%)  11:30現在
 5月31日、大同特殊鋼 <5471> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.34%にあたる1000万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月1日から8月19日まで。

■ネクシィーズグループ <4346>  2,807円  +111 円 (+4.1%)  11:30現在
 5月31日、ネクシィーズ <4346> が16年9月期の期末配当を従来計画の5円→10円(前期は5円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。上期(15年10月-16年3月)の業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。上期は店舗やオフィス向けのLED照明レンタルサービスの販売が大きく伸び、連結経常利益が前年同期比3.0倍の7.5億円に急拡大した。同社株はスマートフォン向けゲームの新規タイトル「神の手」が材料視され、連日ストップ高まで買われていた。

■スター精密 <7718>  1,311円  +46 円 (+3.6%)  11:30現在
 5月31日、スター精密 <7718> が発行済み株式数(自社株を除く)の9.41%にあたる395万2500株(金額で50億円)を上限に、1日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は31日終値の1265円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。同時に80億円のユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表したが、売り材料視されなかった。

■東京応化工業 <4186>  2,987円  +90 円 (+3.1%)  11:30現在
 東京応化工業<4186>が全体軟調相場に抗して4連騰。半導体フォトレジストのトップメーカーであり、世界的に半導体設備投資需要が旺盛ななか、半導体製造装置メーカーの株価見直し機運の延長線上で同社株への注目度も増している。東海東京調査センターが31日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」(目標株価は2740円から3440円)に引き上げており、これが人気を助長している。同調査センターではスマートフォンなどの高機能化に伴うメモリー容量増加を背景に、今後年末にかけて3D NAND 需要が急増するとみており、その恩恵を最も受けると思われる同社の業績改善期待が高まると指摘している。

■大日本住友製薬 <4506>  1,662円  +40 円 (+2.5%)  11:30現在
 大日本住友製薬<4506>が年初来高値を更新。クレディ・スイス証券では、円高による米国事業の原価低減(50億円)と研究開発費などの抑制効果が従来想定よりも大きくなりそうと指摘。19年3月期からは抗精神病薬ラツーダの米国での特許切れの影響が顕在化するものの、株価はそこまでを視野には入れていないとみて、レーティングを「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価を1100円から1500円に引き上げている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,366円  +138 円 (+2.2%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は4日続伸で年初来高値を更新。同社は1日寄り前に同社100%子会社が保有する電子商取引中国最大手アリババの株式の一部を売却することを発表、金額ベースで79億ドル以上に達するとみられることから、これによる有利子負債返済などに伴う財務体質改善期待から買いが集まった。16年3月末時点で、ソフトバンクグループはアリババ株式の33%弱を保有しており、売却後は4%強減少し28%前後に低下する見通しだが、改めて含み資産としてのアリババの価値にも注目が集まる。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  1,576円  +31 円 (+2.0%)  11:30現在
 ツバキ・ナカシマ<6464>が続伸。国内大手証券では、セラミック球・ガラス球などの新商品拡販、欧州軸受メーカーへのシェア拡大、海外事業の管理力強化など投資魅力は変わらないと指摘。軸受・工作機械メーカーの生産・在庫調整も16年12月期第1四半期に終息したとみて、今後は新商品拡販やシェア拡大を追い風にしながら、収益のV字回復を予想。レーティング「バイ」を継続、目標株価を1700円から1750円に引き上げている。

■商船三井 <9104>  255円  +3 円 (+1.2%)  11:30現在
 商船三井<9104>は堅調。5月31日付で岡三証券がレーティングを「中立」から「強気」へ、目標株価を190円から290円へ引き上げた。構造改革効果は着実に表れることが期待されており、コンテナ船のアライアンス集約による業界秩序回復とともに今後の業績回復が期待できると指摘している。

■エナリス <6079>  553円  -150 円 (-21.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 5月31日、東証がエナリス <6079> [東証M]の特設注意市場銘柄の指定を継続すると発表したことが売り材料視された。同社は14年12月に不適切な会計処理を行っていたことが発覚し、15年1月29日付で特設注意市場銘柄に指定された。今回、東証は当時の代表者らに対する取締役会の監視・牽制機能の有効性について、なお確認する必要があると判断し、指定を継続することにした。発表を受けて、7月29日までに内部管理体制の改善が認められない場合、同社株は上場廃止となることから、これを嫌気した売りが殺到した。

●ストップ高銘柄
 GMO TECH <6026>  2,887円  +500 円 (+21.0%) ストップ高   11:30現在
 日ダイナミク <4783>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 PALTEK <7587>  685円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 日本ラッド <4736>  780円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   11:30現在
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 アキュセラ・インク <4589>  1,190円  -800 円 (-40.2%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、2銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均