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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):竹内製作所、ミネベア、HIS、三井住友FG

竹内製作所 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東映 <9605>  995円  +34 円 (+3.5%)  本日終値
 東映<9605>が続伸。30日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を1520円から1700円へ引き上げた。中国向けの海外向け動画配信・ゲームアプリ収益拡大の増勢を指摘、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の110億円(前期160億3900万円)に対して従来予想の172億円から175億円へ、18年3月期を159億円から163億円へ引き上げている。

■群馬銀行 <8334>  444円  +15 円 (+3.5%)  本日終値
 群馬銀行<8334>が続伸。大手証券からリリースされた、地銀セクターのアナリストリポートが買い手掛かり材料になっているとの見方も。マーケット関係者の間では、SMBC日興証券が地銀の投資判断を引き上げるアナリストリポートをリリースしたことが注目されている。この日は群馬銀行と、ほくほくフィナンシャルグループ<8377>のレーティングが引き上げられた。アナリストリポートによると、地銀株のファンダメンタルズを反映していない株価下落は、MSCIスタンダード指数から除外、マイナス金利の影響が株価に悪影響したと指摘。また過去5年間でMSCI除外された1カ月後のパフォーマンスは6回TOPIXを上回るパフォーマンスになっているという。同証券は目標株価500円で変更無し、投資評価は「2」から「1」へ引き上げている。

■三井化学 <4183>  417円  +14 円 (+3.5%)  本日終値
 三井化学<4183>が3連騰。総合化学大手でヘルスケア分野の強化が奏功、特に紙おむつ向け不織布が成長事業として収益を牽引する。17年3月期営業利益は前期比微減益の700億円を予想しているが「保守的で期中増額修正から増益予想に転換する可能性が高い」(国内中堅証券)との見方が出ている。機関投資家の注目度も高く、国内外証券会社の投資判断も相次いでいるが、概ね評価は中立的。ただ、直近では岩井コスモが25日付でレーティングと目標株価を引き下げたにもかかわらず、売りをこなし上値指向を保ったことから、逆に株価の足腰の強さを証明し追随買いを誘うかたちとなったようだ。

■竹内製作所 <6432>  1,924円  +63 円 (+3.4%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が大幅続伸。外国為替市場ではここ円安傾向が顕著で輸出株にはフォローの風が強い。そのなか、同社は欧米向けに小型建機を手掛け、売上高の98%を海外で占める異色企業。17年2月期通期想定為替レートは対ドルで1ドル=107円と実勢からはかなり円高水準に設定しており、輸出採算の向上期待が株高効果をもたらせている。

■エス フーズ <2292>  2,962円  +96 円 (+3.4%)  本日終値
 S Foods<2292>が上場来高値を更新。東海東京調査センターでは、積極的なM&Aや家計における肉類消費の増加などを背景に業績は拡大傾向と指摘。連続2ケタ増益を予想し、積極的な投資の継続や売上高営業利益率の改善を想定。レーティング「アウトパフォーム」、目標株価3870円でカバレッジを開始している。

■ミネベア <6479>  889円  +28 円 (+3.3%)  本日終値
 ミネベア<6479>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、米大手スマホメーカーの現行製品の想定以上の販売不振やスマホディスプレイの有機EL化進展の懸念などから、同社株価は大幅に下落してきたと指摘。株価は16年に入り安定してきているため、当該悪材料は概ね織り込まれたと考え、第2四半期以降は、米大手スマホメーカーの新製品向けLEDBLの生産開始やボールベアリングの好調持続などから、利益モメンタムの急回復を予想。レーティング「オーバーウエイト」を継続、目標株価は1070円から1030円に調整している。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,025円  +95 円 (+3.2%)  本日終値
 エイチ・アイ・エス<9603>が続伸。岩井コスモ証券が30日付のリポートで、目標株価3700円を据え置きつつ、投資判断を「B+」から「A」へ引き上げたことが好感されている。会社側では、熊本地震の影響などを考慮して2016年10月期業績の下方修正を発表したが、同証券では下期以降はマイナス影響が薄れ、韓国や中国向けの海外旅行取扱額が回復すると見込んでいる。また、17年10月期は熊本地震の影響がなくなるほか、欧州向け旅行の回復、ホテル事業の拡大が加わると予想している。

■日立金属 <5486>  1,190円  +37 円 (+3.2%)  本日終値
 日立金属<5486>が反発。同社はこの日、中国における鉄道用電線事業の強化を目的に、新たに独自技術を用いた鉄道・産業用ケーブル製造ラインを導入し、2016年度上期より量産を開始することを発表した。日立電線(蘇州)有限公司に導入した製造ラインは、鉄道車両用電線をはじめ、産業用電線を中心とした幅広い分野に使用できる設備。特に後工程にあたる架橋工程に、同社が自社開発した独自の技術を取り入れることにより品質の向上やリードタイムの短縮を図っている。今回の製造ライン導入をはじめとする成長戦略の実行により2018年度までに鉄道分野の売上収益140億円を目指す。

■三井住友FG <8316>  3,617円  +88 円 (+2.5%)  本日終値
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>が3日続伸、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など銀行株への買いが数日間続き物色されている。証券会社から目標株価を引き下げる動きがあるが、低PBR銘柄で割安感があるために下値リスクは低いとの見方。マーケット関係者からは、大和証券が三井住友フィナンシャルグループの目標株価を引き下げたことが確認された。同証券がリリースしたアナリストリポートでは、2015年度の連結当期純利益は6467億円で、会社側が目標としていた7600億円を下振れた。アナリストはリポートで「目標株価4000円から3800円に見直すが、PBR0.54倍で割安感が鮮明、下値リスクは限定的と解説。短期的にはボックス圏での値動きが予想される」と説明している。

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