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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ブランジスタ、HIS、WSCOPE、竹内製作所

ブランジスタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブランジスタ <6176>  6,570円  +1,000 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 ブランジスタ<6176>がストップ高。前日はストップ高の水準で最後まで気配値で張り付いた状態で大引け比例配分となったが、きょうも物色人気に陰りはみられない。ストップ高で寄り付いた後、いったん6000円トビ台まで株価を押し下げたが、そこから漸次売り物を吸収し再び値幅制限いっぱいまで浮上する強さをみせている。同社の株高起爆剤となった秋元康氏プロデュースのスマートフォン向けゲーム「神の手」は、利用者が3Dを使って表現したクレーンゲームを楽しみ、獲得した商品が実際に利用者の手元に届くという仕組みが、インパクトを与えている。中期的には企業向け広告モデルとして収益化が想定されることも大きなポイントとなっている。ブランジスタの親会社で同ゲームを企画したネクシィーズグループ<4346>も連日のストップ高に買われた。ネクシィーズGはブランジスタの過半の株式を保有しており、含み益の拡大効果も材料視されている。

■ハンズマン <7636>  5,800円  +530 円 (+10.1%)  11:30現在
 30日、ハンズマン <7636> [JQ]が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■キッツ <6498>  506円  +25 円 (+5.2%)  11:30現在
 30日、キッツ <6498> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.24%にあたる240万株(金額で12億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月3日から12月22日まで。

■エス フーズ <2292>  2,998円  +132 円 (+4.6%)  11:30現在
 S Foods<2292>が上場来高値を更新。東海東京調査センターでは、積極的なM&Aや家計における肉類消費の増加などを背景に業績は拡大傾向と指摘。連続2ケタ増益を予想し、積極的な投資の継続や売上高営業利益率の改善を想定。レーティング「アウトパフォーム」、目標株価3870円でカバレッジを開始している。

■ほくほくFG <8377>  137円  +6 円 (+4.6%)  11:30現在
 ほくほくフィナンシャルグループ<8377>が小幅続伸、昨年8月の高値315円から約9か月間の長い下落トレンドからコツンと下値を叩く音がしたようだ。ほくほくFGにはMSCI除外やマイナス金利導入などネガティブ材料が続いたが、さすがに株価下落がファンダメンタルズから割安感が出てきたと評価されてきた。SMBC日興証券はレーティングを「2」から「1」へ格上げ、目標株価は170円から160円に引き下げ修正している。アナリストは、1)過去の事例でMSCI除外後に反発しやすい、2)現状の株価下落はファンダメンタルズと乖離した下落でレーティング「1」に変更、3)自社株取得の可能性と注目点を挙げている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,060円  +130 円 (+4.4%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>が続伸し、4月22日以来の3000円台を回復。岩井コスモ証券が30日付のリポートで、目標株価3700円を据え置きつつ、投資判断を「B+」から「A」へ引き上げたことが好感されている。会社側では、熊本地震の影響などを考慮して2016年10月期業績の下方修正を発表したが、同証券では下期以降はマイナス影響が薄れ、韓国や中国向けの海外旅行取扱額が回復すると見込んでいる。また、17年10月期は熊本地震の影響がなくなるほか、欧州向け旅行の回復、ホテル事業の拡大が加わると予想している。

■群馬銀行 <8334>  446円  +17 円 (+4.0%)  11:30現在
 群馬銀行<8334>が続伸。大手証券からリリースされた、地銀セクターのアナリストリポートが買い手掛かり材料になっているとの見方も。マーケット関係者の間では、SMBC日興証券が地銀の投資判断を引き上げるアナリストリポートをリリースしたことが注目されている。この日は群馬銀行と、ほくほくフィナンシャルグループ<8377>のレーティングが引き上げられた。アナリストリポートによると、地銀株のファンダメンタルズを反映していない株価下落は、MSCIスタンダード指数から除外、マイナス金利の影響が株価に悪影響したと指摘。また過去5年間でMSCI除外された1カ月後のパフォーマンスは6回TOPIXを上回るパフォーマンスになっているという。同証券は目標株価500円で変更無し、投資評価は「2」から「1」へ引き上げている。

■東映 <9605>  996円  +35 円 (+3.6%)  11:30現在
 東映<9605>が続伸。30日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を1520円から1700円へ引き上げた。中国向けの海外向け動画配信・ゲームアプリ収益拡大の増勢を指摘、17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の110億円(前期160億3900万円)に対して従来予想の172億円から175億円へ、18年3月期を159億円から163億円へ引き上げている。

■ダブル・スコープ <6619>  6,360円  +220 円 (+3.6%)  11:30現在
 30日、WSCOPE <6619> が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額は現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に、韓国に工場用地を取得し、新たな生産拠点を構築すると発表。第1段階として、リチウムイオン電池用セパレーター生産設備を4ライン増設する。投資額は185億円で、2018年に量産開始する予定としている。併せて、122万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限18万株の第三者割当増資を実施すると発表したが売り材料視されなかった。新株発行は最大で発行済み株式数の約9.9%におよぶ規模で、発行価格は6月7日から9日までのいずれかの日に決定する。

■国際石油開発帝石 <1605>  922円  +25.1 円 (+2.8%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>が5日続伸。30日付で岡三証券が目標株価は1050円から1000円へ引き下げたものの、レーティングを「中立」から「強気」へ引き上げた。原油価格は当面、大幅な改善が見込みにくいものの、同社の原油・ガスのネット生産量はアブダビ陸上ADCO鉱区の取得などで増加基調にあることや、現状の16年3月末実績PBR0.4倍の株価水準は過去3年間のPBRのレンジ下方にあり、割安感があると指摘。17年3月期は通期連結営業利益で従来予想の1160億円から会社側計画と同様の2380億円(前期3901億3900万円)へ、18年3月期は1450億円から2800億円へ引き上げている。

■竹内製作所 <6432>  1,910円  +49 円 (+2.6%)  11:30現在
 竹内製作所<6432>が大幅続伸。2月12日の年初来安値1238円をターニングポイントに戻り足を強めている。外国為替市場ではここ円安傾向が顕著で輸出株にはフォローの風が強い。そのなか、同社は欧米向けに小型建機を手掛け、売上高の98%を海外で占める異色企業。17年2月期通期想定為替レートは対ドルで1ドル=107円と実勢からはかなり円高水準に設定しており、輸出採算の向上期待が株高効果をもたらせている。

■リクルート <6098>  3,810円  +60 円 (+1.6%)  11:30現在
 リクルートホールディングス<6098>が物色人気を集めている。株価はきょうで6日続伸と上値指向が目立ち、2月につけた年初来高値3870円を払拭しての新値街道も意識される場面だ。厚生労働省が31日発表した4月の有効求人倍率は1.34倍となり、前月比0.04ポイントの上昇、3月の1.30を上回り24年ぶりの高水準で、改めて求人需要の高さを印象づけている。そのなか、人材サービス最大手である同社の商機につながるとの見方が株価を押し上げている。また、同社は海外人材検索サイトのIndeedや美容・飲食サイトなどM&Aで傘下に収めた新規事業にも期待がかかっており、5月に入ってから急速に買いが流入している。信用取組も売り長で需給面も追い風だ。

●ストップ高銘柄
 メドレックス <4586>  1,311円  +300 円 (+29.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 カーディナル <7855>  919円  +150 円 (+19.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 アキュセラ・インク <4589>  1,990円  -1,400 円 (-41.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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