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【材料】大崎電気工業---スマートメーターが本格的な普及期に突入

大崎電 <日足> 「株探」多機能チャートより

大崎電気工業<6644>は、電力量計、計器用変成器、配・分電盤、検針機器などの計測制御機器を扱うメーカー。従来型の電力量計はもちろんのこと、次世代電力量計スマートメーターについても高いシェアを誇る。スマートメーターとは、検針業務の自動化、HEMS等を通じた『電気利用状況の見える化』を可能にする電力量計。

足元の業績は16年3月期で、売上高が前期比微減の755.96億円となった。一方、営業利益は前期比14.3%増の37.38億円、経常利益についても前期比11.7%増の40.03億円となっている。売上高の微減については、前期に海外の配・分電盤部門を売却した影響である。

大幅増益については、スマートメーターが本格的な普及期に突入したことと、小売電力の自由化による追い風で、需要が大幅に伸びていることが主因。同時に今期はコストダウンタイプの導入、効率化の推進による利益率増加にも注力したことがこれを後押しした形となった。当期純利益は前期比で大幅減となっているが、前期に海外の配・分電盤部門を売却の売却益を特別利益に計上したこと等が要因である。

17年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比9.1%増の 825.00億円、営業利益は前期比9.7%増の41.00億円、経常利益は前期比4.9%増の42.00億円を見込んでいる。競合が激化している業界環境の厳しさには注意を払いつつ、海外展開への注力、スマートメーターの生産体制強化、新型機器の投入、製造コスト低減の更なる推進などにより達成を目指す。

また、同社は5月11日にジャスダックスタンダード市場に上場している大崎エンジニアリング<6259>の普通株式をTOBにより取得することを発表している。

《TN》

 提供:フィスコ

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