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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は110円台で堅調推移か、消費増税延期報道で株高・円安の相場展開に

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

27日のドル・円相場は、東京市場では109円56銭から110円00銭で推移。欧米市場でドルは110円45銭まで反発し、110円24銭で取引を終えた。

本日30日のドル・円は、110円台で堅調推移か。米6月利上げの可能性はさらに高まっており、日米金利差の拡大を意識してドルは110円近辺で下げ渋る可能性がある。

報道によると、安倍首相は28日、麻生副総理兼財務相と谷垣幹事長に対して、2017年4月に予定していた消費税率10%への引き上げを2年半延期する方針を伝えたようだ。正式表明は通常国会の会期末となる6月1日になるとみられている。市場参加者の間からは「消費税率引き上げ時期の延期は想定の範囲内」との声が聞かれているが、株式市場にとって増税延期は好材料になるとみられており、日経平均株価は30日の取引で4月28日以来となる17000円台を回復すると予想されている。

ドル・円については、日本銀行が金融政策の現状維持を決める直前につけた111円88銭(4月28日の高値)近辺が当面の上値目途になるとみられている。米6月追加利上げの可能性が高まっていることもドル高・円安進行の要因になる。6月3日に発表される5月米雇用統計が雇用情勢の改善を示す内容であれば、追加利上げの可能性は一段と高まることが予想される。

また、今週発表される4月PCEコア指数(5月31日)、5月ISM製造業景況指数(6月1日)、5月ADP雇用統計(6月2日)も米追加利上げの可否を決定する参考材料になるとみられており、これらの指標が予想通りであれば、6月3日にかけてドル・円は112円近辺まで上昇するとの声が聞かれている。

《WA》

 提供:フィスコ

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