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【材料】欧州大手証券の銀行株見解、国債格下げがあったとしても影響は限定的と指摘

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
 クレディ・スイス証券の銀行セクターのリポートでは、国債の格下げの可能性が懸念されている事を受け、国債格付けは基本的には負債とGDPのバランスによって行われ、格付け機関は国の財政再建の遅れに敏感と指摘。消費税率引き上げが先送りされれば国債の格下げの可能性は十分にあり、それに合わせてメガバンクの格付けも引き下げられる可能性があると解説。日本国債に対して最も厳しい見方をしているフィッチ・レーティングスが1ノッチ格下げすれば「A-」となり、短期の最上位格付けを日本国債は失う可能性があるものの、日本が海外市場で短期調達を行っていないこと、銀行のビジネスには「A-」以上の格付けが1社あればよいことなどから、格下げがあったとしてもその影響は限定的と解説。

 セクター判断「オーバーウエート」を継続。個別銘柄では、マイナス金利政策の影響が相対的に小さく割安感が強い三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>と三井住友フィナンシャルグループ<8316>の「アウトパフォーム」を強調している。
《MK》

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