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【市況】26日の米国市場ダイジェスト:ダウは23ドル安、利益確定の売りが広がる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは23ドル安、利益確定の売りが広がる

NYダウ       ナスダック
終値 :17828.29  終値 :4901.77
前日比:-23.22    前日比:+6.88
始値 :17859.52  始値 :4897.78
高値 :17888.66  高値 :4909.38
安値 :17803.82  安値 :4887.27

26日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は23.22ドル安の17828.29、ナスダックは6.88ポイント高の4901.77で取引を終了した。原油相場が50ドルを超す上昇となり、買いが先行。連日の株価上昇に加えて、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、4月耐久財受注が予想を大幅に上振れたことで利益確定の売りも散見され、下落に転じた。明日のイエレンFRB議長の講演内容を見極めたいとの思惑から引けにかけて下げ幅を縮小した。セクター別では、公益事業や小売が上昇する一方で素材や銀行が下落した。

ディスカウントストアのダラー・ツリー(DLTR)は通期見通しを引き上げ、大幅上昇。PCメーカーのHPインク(HPQ)は決算内容に対するワイズラーCEOの発言を好感し、堅調推移。コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)はコーヒー焙煎施設を米国外で初めて上海に建設する計画を発表し、買われた。一方で、アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は1-3月期の既存店売上高が下落したほか、赤字拡大が嫌気され大幅下落となった。

連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル理事は、今後の経済指標やリスクを次第では早い段階で追加利上げが行われる可能性があるとの認識を示した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は109円70銭、米製造業は依然低迷、ドル上値は限定的

26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円21銭へ上昇後、109円53銭へ反落し109円70銭で引けた。原油価格が50ドルを回復、また、米先週分新規失業保険申請件数が予想を下回ったほか、米4月耐久財受注も予想を上回ったため、一時ドル買いが加速した。しかし、米耐久財受注指標で企業の設備投資が予想外に鈍化したことが明らかになり、米国債券利回り低下に伴うドル売りが強まった。

ユーロ・ドルは、1.1159ドルへ下落後、1.1217ドルまで反発して1.1190ドルで引けた。ユーロ・円は、株式相場動向に連動し123円06銭から122円62銭へ下落した。ポンド・ドルは、1.4714ドルから1.4641ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9928フランへ上昇後、0.9872フランへ下落した。


■NY原油:反落で49.48ドル、50ドル回復で生産意欲高まるとの観測から売り

NY原油は反落(NYMEX原油7月限終値:49.48↓0.08)。50.12ドルまで上昇した後、49.22ドルまで下落した。前日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫が大幅に減少したことや、国内生産量(日量)の減少が継続したことを受けて、原油の買いが先行。

しかし、50ドル回復をきっかけに米国内の原油生産意欲が高まるとの観測が広がり、その後、利益確定などの売りが優勢になったもよう。ただ、売り一服後は、目先的な供給過剰感後退からの押し目買いか、前日終値(49.56ドル)付近に戻してもみ合った。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  14.69ドル -0.23ドル(-1.54%)
モルガン・スタンレー(MS) 27.42ドル -0.36ドル(-1.30%)
ゴールドマン・サックス(GS)159.22ドル -2.03ドル(-1.26%)
インテル(INTC)      31.49ドル +0.10ドル(+0.32%)
アップル(AAPL)      100.41ドル +0.79ドル(+0.79%)
アルファベット(GOOG)   736.93ドル -1.17ドル(-0.16%)
フェイスブック(FB)    119.47ドル +1.58ドル(+1.34%)
キャタピラー(CAT)     72.08ドル -0.49ドル(-0.68%)
アルコア(AA)       9.51ドル -0.09ドル(-0.83%)
ウォルマート(WMT)     70.82ドル +0.34ドル(+0.48%)
スプリント(S)       3.61ドル +0.08ドル(+2.27%)

《NO》

 提供:フィスコ

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