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【特集】<話題の焦点>=来る猛暑に高まる冷感商品

青山商 <日足> 「株探」多機能チャートより
●エルニーニョの次はラニーニャ

 気象庁は5月12日付のエルニーニョ監視速報で、2016年の夏はラニーニャ現象が発生する可能性が高いことを発表した。2014年に発生したエルニーニョ現象は弱まりつつあり、春の間に終息する動きとみられている。

 エルニーニョ現象とは、太平洋赤道付近の海面水温が平年より高い状態が1年程度続くもので、積乱雲が盛んに発生する海域が平常時より東へ移る。一方、ラニーニャ現象は海面水温が平年を下回り沖縄地方の降水量が増加するほか、全国的に夏場の平均気温上昇が予想される。23日には全国213地点で最高気温が30度以上の真夏日を観測し、アメダスの整備された1978年以降で最も早く200地点超えに到達し、既に猛暑の予感が高まってきた。今年は夏にかけて、冷感関連商品の需要が拡大しそうだ。

 紳士服大手の青山商事<8219>は接触冷感、高通気、UVカットといった快適機能に加え、着用ジワのつきにくいドレスシャツ「スマートビズ」を21日に発売した。また、AOKIホールディングス<8214>やコナカ<7494>も、それぞれクールビズに対応した商品を展開する。一方、婦人下着ではワコールホールディングス<3591>やニッセンホールディングス<8248>は、通気性の高い下着を展開している。

 ニトリホールディングス<9843>は接触冷感素材を使用した「Nクール寝具」を販売している。好みによって3種類の冷たさを選ぶことができるほか、敷きパッドは春から秋まで使える両面仕様となっている。セブン&アイ・ホールディングス<3382>のグループ会社イトーヨーカ堂は、男女7人組の音楽グループ「AAA」とコラボレーションした寝具を全国の店舗で展開している。冷たい感触の素材に加え、メンバー7人それぞれがデザインしており、バリエーションの豊富さが注目されている。

 また、栄養面では森永製菓<2201>の「冷やし甘酒」やエバラ食品工業<2819>の「浅漬けの素」などで不足しがちなミネラルが補える。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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