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【市況】明日の株式相場見通し=見送りムード継続、サミットの動向を注視

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(26日)の東京株式市場は、伊勢志摩サミットが開幕し、その動向が随時報道されることから、市場の関心を集めることになりそうだ。ただ、参加各国首脳がそれぞれの財政や金融政策、外国為替市場への対応など、株式市場から見て関心の高い課題について、どの程度具体的な姿勢を示すかは明確ではない。したがって、手掛かり材料難からの見送りムードは継続しそうだ。

 市場関係者からは「きょうの日経平均株価は3日ぶりに大幅高となったが、東証1部の売買代金は1兆7826億円と極端な薄商いが続いている。外国為替市場での1ドル=110円への円安進行を手掛かりに、株価指数先物主導で現物株市場も買い進まれた」との見方が出ていた。確かに、日経225指数への寄与度の高いファーストリテイリング<9983>、KDDI<9433>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>の4銘柄の合計で、日経平均株価約100円分の上昇を占めるかたちとなった。

 25日の東京株式市場は終始買いが優勢の展開で、日経平均株価終値は前日比258円59銭高の1万6757円35銭と3日ぶり急反発した。ただ、東証1部の売買代金は、活況の目安とされる2兆円を5日連続で下回った。

 日程面では、伊勢志摩サミット(~27日)、4月の企業向けサービス価格指数に注目。海外では、英1~3月期のGDP改訂値、米4月の耐久財受注が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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