【材料】地盤ネットＨＤが反落、１７年３月期は増収増益見通しも達成に懐疑的な見方

　地盤ネットホールディングス<6072>が反落。現在は今日の安値圏で推移している。

　同社は２０日引け後、１６年３月期の連結決算と、１７年３月期の連結業績予想を発表した。１６年３月期は売上高が前の期比６．２％減の２３億８４００万円、営業利益は同５２．３％減の２億１３００万円となり、１７年３月期は売上高が前期比１０．３％増の２６億３１００万円、営業利益は同３．９％増の２億２１００万円の見通し。ただ、前期が大幅な減益決算だったこともあり、今日は今期の増収増益の達成に懐疑的な見方が出ている可能性がある。

　前期は主要サービスの地盤解析サービスでは、住宅着工件数の増加、同社シェアの伸びにより件数増加となった。ただ、前の期に拡大したフランチャイズチェーンと地盤調査機では、安定稼働を行う時期と捉え新規フランチャイズ加盟と地盤調査機販売を抑制したほか、将来の成長に向け、健全な財務内容への改善のための保守的な会計処理および内部統制対応のための組織・体制整備に取り組んだことにより経費が増加した。

　今期は、他社とは差別化された商品により既存取引先、これまで販路開拓が十分でなかった注文住宅メーカー、設計事務所などへ積極的な営業展開を行い、シェア拡大による件数増加・売上増加に取り組む方針。
《ＭＫ》

株探ニュース