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【材料】シャープが続伸、悪材料山積も陰の極通過で踏み上げ素地

シャープ <日足> 「株探」多機能チャートより
 シャープ<6753>が続伸。5月大型連休の挟間にマドを開けて急落したが、その後は次第に下値を切り上げる展開で再度需給相場の色彩を帯び始めている。

 鴻海精密工業傘下での経営再建が期待されるが、前16年3月期は連結最終損益段階で2559億7200万円の赤字(前の期2223億4700万円の赤字)と落ち込みが際立ち、期末時点で債務超過となり、日経225種から外れるだけでなく、8月1日には東証2部に指定替えとなる見込み。国内外証券の投資判断も総じて弱気のオンパレードで新株発行による大幅な希薄化懸念など、文字通り悪材料山積の状態にある。

 ただ、株価は1月13日の安値108円で陰の極を通過した可能性がある。信用取組は売り残、買い残とも増勢のなか信用倍率0.7倍台と大きく売り長で、日証金では貸株申し込み制限がかかるなか、踏み上げ(損失覚悟の売り方の買い戻し)素地が意識されている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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