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【材料】本日の注目個別銘柄:トクヤマ、日産、日本写真印刷など

日新電 <日足> 「株探」多機能チャートより

<6641> 日新電機 1299 +124
大幅反発。12日に発表した2016年3月期決算は、営業利益が前期比39.1%増の124.24億円だった。17年3月期についても20.7%増の150.00億円と2ケタ営業増益を見込んでいる。今期計画は市場コンセンサスを若干上回る水準。大幅反発で25日線を突破し、4月21日につけた年初来高値に接近している。

<3659> ネクソン 1850 +319
急反発。16年1-3月期(第1四半期)決算を発表している。営業利益は前年同期比83.3%減の37億円と大幅な減益となった。しかし、連結子会社であるgloopsの全株式を取得した際に生じたのれんに係る減損損失225億円などを計上したことが大きな減益要因となっており、この損失を除く実態としては、第1四半期の業績は計画を上回るペースとの見方が優勢となっているようだ。

<4755> 楽天 1155 -66.5
大幅に3日続落。16年1-3月期(第1四半期)決算を発表している。営業利益は前年同期比21.0%減の229億円となり、市場コンセンサス290億円強を下回って着地した。売上収益は1803億円で同13.5%増となったが、積極的な販促活動による費用増や株式市況悪化等の影響が響いた。同社が指標とするNon-GAAP営業利益(IFRSベースの営業利益から非経常的な項目やその他の調整項目を控除したもの)は同16.8%減の266億円だった。

<8252> 丸井G 1779 +103
急反発。16年3月期決算を発表している。営業利益は前期比5.6%増の296億円だった。また、17年3月期については営業利益で同11.4%増の330億円との見通しを示しているが、前期実績とともにおおむね市場予想水準となった。一方、20年度を最終年度とする新中期経営計画を発表、連結配当性向の目安を30%以上から40%以上に引き上げたことや、自社株買いを実施することなどが評価されたようだ。

<7201> 日産 1028.5 +40.4
急反発。16年3月期決算を発表している。営業利益は前期比34.6%増の7932億円となり、会社計画7300億円及び市場コンセンサス7500億円程度を大きく上回った。また、17年3月期の通期営業利益見通しは同10.5%減の7100億円としている。前提となる為替レートは1ドル=105円で、為替影響が2550億円の押し下げ要因となる。なお、前日引け後には三菱自<7211>の株式34.0%を取得して再建を支援することも正式に発表している。

<4043> トクヤマ 266 +62
急伸で上昇率トップ。前日もファンドの支援が伝わったことで大幅高となったが、本日は前日に発表した決算内容を好感する動きに。前期営業利益は231億円で前期比18%増益、従来予想の200億円を上回る着地となり、今期も320億円で同39%増と大幅増益が続く見通しになっている。減価償却費の減少やポリシリコンのキャッシュコスト低減などが要因。ちなみに、今期の市場コンセンサスは240億円レベルであった。

<7915> 日本写真印刷 2068 +400
ストップ高。昨日発表の決算が好感されている。前期営業利益は105億円で前期比20.5%増益、従来計画の90億円を上回った。今期は70億円で同33.6%減益だが、減益は想定線と捉えられているようだ。JPモルガンでは投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2300円から3000円に引き上げている。今期の大幅な設備増強計画は、北米スマホのOLED シフトに伴う事業機会と捉えているもよう。

<7248> カルソカンセイ 865 +90
大幅続伸。前日に決算を発表、前期営業利益は21%増益となり、今期も増益予想となっている。堅調な業績推移に加えて、今期の配当金は前期比5円の増配としており、株主還元の強化なども好材料視されている。また、日産が三菱自動車を傘下に納めたことで、日産系部品メーカーの活躍余地などが広がるといった思惑もあるようだ。
《XH》

 提供:フィスコ

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