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【材料】アイロムグループ子会社が虚血肢治療製剤の豪州における臨床試験を開始

アイロムG <日足> 「株探」多機能チャートより
 アイロムグループ<2372>がこの日の取引終了後、100%子会社IDファーマが、虚血肢治療製剤(開発コードDVC1-0101)について、オーストラリアで臨床試験に関わる承認を取得し、同国での第1/2a相臨床試験を開始すると発表した。

 DVC1-0101は、下肢に新しい血管を作らせ、血行を再開させて治療しようという「血管新生遺伝子治療」。既に血管新生遺伝子治療は試みられているが、DVC1-0101はこれまでにない新しい概念に基づく「細胞質遺伝子治療」で、前臨床試験では下肢の血行を再開させ、虚血による下肢の脱落を有効に阻止することが確認されているという。

 虚血肢は、動脈硬化などにより下肢の血管の内腔が狭くなり、血流の流れが悪くなる結果、下肢疼痛や歩行困難から、やがて下肢の潰瘍や壊死に至り、重篤な患者は下肢切断に至るというもの。DVC1-0101が対象とする患者数は、日本国内で約40万人、欧米で約300万人、中国で約650万人程度になるとみられており、新たな治療薬の開発が待たれている。なお、同臨床試験の開始による17年3月期業績への影響は軽微としている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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