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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は107円前後で推移か、欧米株安を意識してドルは上げ渋る可能性も

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

4日のドル・円相場は、東京市場では106円53銭から107円36銭まで上昇。欧米市場でドルは一時106円25銭まで下げたが、107円26銭まで反発し、107円01銭で引けた。


本日5日のドル・円は、107円前後で推移か。明日6日に発表される4月米雇用統計の発表を待つ状況となりそうだ。ただし、4日の欧米株式は総じて弱含みとなったことを意識してドルはやや上げ渋る可能性がある。


米ADPとムーディーズ・アナリティクスが4日に発表した4月全米雇用報告は、前月比+15.6万人で市場予想の+19.5万人程度を下回った。市場関係者の間では4月ADPの数字が予想を下回る内容だったことから、6日発表される4月の米非農業部門雇用者数は、前月比で20万人を下回る増加にとどまるとの見方が浮上している。現時点での市場予想は前月比+20.0万人程度。また、失業率は4.9%で3月の5.0%から0.1ポイント低下する見込み。


4月雇用統計が市場予想とほぼ一致した場合、6月利上げの期待はやや高まるとの声が聞かれている。ただし、平均時給の伸びが3月実績の前月比+0.3%を下回った場合、非農業部門雇用者数が市場予想を上回っても6月利上げは難しいとの見方もある。外為市場では平均時給の動向が注目されており、伸び率の鈍化はドル売り材料になるとみられている。

《MK》

 提供:フィスコ

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