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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):村田製、ドコモ、三井住友FGなど

三井住友FG <日足> 「株探」多機能チャートより

三井住友FG<8316>:3272円(前日比-141円)
大幅続落。先週末は日銀決定会合の結果が現状維持となったことを嫌気、急速に売りが優勢となったが、本日は地合いの悪化を受けてさらなる下値模索の展開に。また、先週末には、16年3月期純利益は6000億円台半ばから後半の水準となり、前期比1割程度の減益になったもようとの観測報道が伝わっている。市場コンセンサスの7300億円程度を下回っていることもマイナス視へ。

日東電工<6988>:6589円(前日比+553円)
大幅反発。先週末に発表した決算では、前期営業利益は1024億円で前期比4%減益、今期は900億円で同12%減益の見通しになっている。今期の市場コンセンサス1040億円程度を大きく下回る格好になっているが、液晶市場の調整や円高の進行もあって、織り込み済みの範囲内とも受け止められる形のようだ。核酸医薬事業の展開期待も高いことで、目先の悪材料出尽し感が先行している。

リコー<7752>:971円(前日比-163円)
急落。先週末に発表した決算内容が嫌気されている。前期営業利益は1023億円で前期比12%減益、従来予想の1160億円を下回った。今期は770億円で同25%の減益見通しに。市場予想はそれぞれ、1100億円、1000億円水準であった。今期は10円増配を計画しているものの、消耗品の売上も足元では伸び悩みなど、業績計画は保守的と捉えられないといった見方もあるようだ。

ドコモ<9437>:2728円(前日比+131円)
反発。先週末に決算を発表、実績営業利益は7830億円で前期比22.5%増益、今期は9100億円で同16.2%増益の見通し。減価償却方法の変更などはあるものの、今期見通しは市場コンセンサスを400億円強上回っている。足元の好業績に加えて、今期の10円増配計画、上限1925億円の自社株買い実施計画など、積極的な株主還元策なども評価材料視されている。野村證券やSMBC日興証券など目標株価引き上げの動きが観測されている。

村田製<6981>:12745円(前日比-2050円)
大幅反落。先週末に決算を発表している。前期営業利益は2754億円で前期比28%増益、従来予想の2720億円は上振れる着地に。一方、今期は2400億円で同13%減益の見通しとしている。実績は市場コンセンサスを若干下振れ、今期見通しは400億円強の下振れとなっている。アップルの減産や円高の進行の加えて、業績予想に保守的な傾向も強いことから、想定の範囲内とも受け止められるが、足元での急激な円高進行を受けて、一段のコンセンサス切り下がりが想定される格好になっているもよう。

フィスコ<3807>:423円(前日比+23円)
テックビューロとの業務提携および、テックビューロが第三者割当増資により発行するA種優先株式の一部を引き受けると発表。企業が発行するトークンの受託やビットコイン決済プラットフォームの提供など、テックビューロと共同して企業向け仮想通貨導入支援サービスを推進する。

インフォコム<4348>:1750円(前日比+68円)
反発。4月28日に2016年3月期決算を発表。営業利益が前期比22.8%増の44.27億円だった。17年3月通期については営業利益が前期比12.9%増の50.00億円と2ケタ増益を見込んでいる。スマートフォンやタブレットなどモバイル端末の業務利用が進むとともに、同端末を利用した電子書籍市場の成長が続く。

ブランジスタ<6176>:6620円(前日比+830円)
大幅続伸で一時ストップ高。連日で最高値を更新している。4月27日に発表した決算が引き続き材料視されている。また、「神の手」の詳細を5月27日に明らかにするとの発表も引き続き買い材料になっているようだ。

《KS》

 提供:フィスコ

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