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【市況】概況からBRICsを知ろう~インドSENSEX指数は強含み、インド経済が安定成長するとの観測が支援材料

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 53910.51 -0.74%
29日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比401.46ポイント安(-0.74%)の53910.51で取引を終えた。54705.14から53591.60まで下落した。

今週に入ってからのドル安・レアル高の進行を受けて、収益圧迫への懸念から輸出関連銘柄が株安となり、指数の下押し圧力になったもよう。この日発表のブラジルの経済指標では、3月全国失業率が予想以上に上昇し(悪化)、3月基礎的財政収支の赤字も予想されたほど縮小しなかった。

【ロシア】MICEX指数 1953.05 -0.85%
29日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は、前日比16.84ポイント安(-0.85%)の1953.05で取引を終了した。1974.42から1941.25まで下落した。

5月2日(月)がメーデー祝日でロングウィークエンドになることから、利益確定の売りが優勢になったとの見方。ロシア中銀が29日、政策金利(11.00%)の据え置きを決定したが、一部に0.50%利下げ期待があったとみられ、失望感からの売りも出た可能性がある。

【インド】SENSEX指数 25606.62 +0.01%
29日のインドSENSEX指数は強含み。前日比3.52ポイント高(+0.01%)の25606.62、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同2.55ポイント高(+0.03%)の7849.80で取引を終えた。

終始前日の終値近辺でもみ合った。インド経済が安定成長するとの観測が支援材料。国際連合アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)はこのほど、16年度のインドの成長率が7.6%まで加速するとの見通しを示した。雇用市場の改善やインフレ率の落ち着きなどを受け、都市部の消費拡大が期待できると指摘された。また、原油価格の上昇なども資源セクターのサポート材料となった。

【中国本土】上海総合指数 2938.32 -0.25%
29日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比7.26ポイント安(-0.25%)の2938.32ポイントと3日続落した。約1カ月ぶりの安値。

前日の終値を挟み、小幅な値動きに終始する。主要企業の四半期決算発表が佳境を迎えるなか、業績動向に一喜一憂する展開となった。5月1日に3月の製造業PMIが公表されることや、2日にメーデー休場を控えているため、様子見ムードも漂っている。

《CS》

 提供:フィスコ

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