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【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 悲観は無用! 仕込みの準備入りへ

株式アドバイザー 北浜流一郎

「悲観は無用! 仕込みの準備入りへ」

●やはり「正解」だったGW前の手仕舞い

 ゴールデンウイーク(GW)入り直前になっての大幅下落。28日の日経平均は後場になって急落、それも600円以上も下落してしまった。

 4月の月足チャートは陽線。こう見ていたのだが、最終日になって急変、残念ながら小幅陰線で終わることになってしまった。

 もちろん最大の要因は、日銀による追加金融緩和の見送り。しかし、日銀をとがめることはできない。勝手に市場が、某ニュースサイトが報じた追加金融緩和観測を信じたことによるものだからだ。

 通常投資馴れした人は、「信じないけど、動きにはついていく」という対応をする。しかし今回は、機関投資家たちが信じたようで大型株が一斉に買われた。お蔭でトヨタ自動車 <7203> なども高値に進み、市場の活性化には大いに寄与してくれたのだが、週末は結局大幅安に終わった。

 私は毎年、GW前のこの時期になると、必ず持ち株の3分の1から半分。できることなら全部を売ることを提言している。

 これは今回のような金融政策決定会合があろうがなかろうがに関わりなく行っている一種の行事のようなもの。特に27日には出演しているラジオ日経の株番組でも強く、繰り返し提言した。

●再生の夢を「シャープ」に託す

 正直、ラジオの株番組で、手仕舞い売りを勧めるのは不評だ。実際、番組終了後に「いくらGW前だからって、手仕舞い売りの勧めはないでしょう」などとSNSで抗議を食らったほどだ。

 しかし、やはり追加金融緩和なしによる失望売りの嵐は来たのだ。その前に撤退できた投資がどの程度いたかは正直分からないが、一人でもいたならよしとすべきだろう。

 ただ、今後を考えると、ここはもうあまり悲観は無用だ。すでに大きく下げてしまったのだ。ここからさらに大幅なそれは考えにくい。

 そこで対応策としては、連休中に仕込みの準備をしておきたい。上昇力の強かった「強小銘柄」もことごとく売られてしまった。

 その結果、有望株が急増している格好になり、連休明けが楽しみですらある。いまはこの点を考えて銘柄の選択に入りたいところだが、実は連休の谷間の5月2日は相場が開いている。

 そこで投資したくなることが考えられる。しかし私は、やはり連休明けを待ちたい。連休中に何かが起きるというのではない。起きても起きなくても、終わるまでは動かない。

 これが私にいわせれば正解になるため、今回の注目銘柄は特別に1銘柄としたい。

 シャープ <6753> だ。

 もちろん、ホンハイの傘下で再建を目指すあのシャープだ。どう再生していくのか、そこにはドラマがあり夢もある。同時に株価も大いに期待が持てる。

2016年4月28日 記


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