【材料】ＮＲＩ、１６年３月期決算と自社株買い、中計を発表。国内大手証券は目標株価引き上げ

　野村総合研究所<4307>が後場マイナス転換し大幅安。日銀が２８日に開いた金融政策決定会合で、現在の大規模緩和の継続を賛成多数で決めたと発表し、日経平均株価が急落。指数の下げにつられる形で売り優勢となっている。

　同社は２７日引け後に１６年３月期の連結決算を発表した。売上高は前の期比３．８％増の４２１４億３９００万円、営業利益は同１３．２％増の５８２億９５００円となった。併せて、２７日の終値４０１５円で発行済株式総数の１．０９％にあたる２５０万株、１００億円上限の自己株式を、今日寄り付き前の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引で買付けの委託を行うと発表した。今日の午前には、１株４０１５円で１００万株、総額４０億１５００万円を取得したと発表している。

　ＳＭＢＣ日興証券は、同社が決算発表と同時に１９年３月期に営業利益７００億円、ＲＯＥ１２％を目指す中期計画を発表したことについて、今後、新しい経営によって諸施策がスピード感を持って実行され、成長期待が高まりやすくなるとみて、目標株価を５０９１円から５２００円へ引き上げ、投資評価は「１」（アウトパフォーム）を継続している。
《ＭＫ》

株探ニュース