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【材料】本日の注目個別銘柄:村田製、キヤノン、エプソンなど

小糸製 <日足> 「株探」多機能チャートより

<7276> 小糸製 5060 +265
大幅反発。前日に決算を発表、実績営業利益は822億円で前期比28%増益、従来予想の770億円を上回った。今期は770億円で同6%の減益見通しに。市場予想は前期が790億円、今期が860億円レベルとなっている。今期見通しは市場予想を大きく下振れるが、控えめな傾向が強いことから保守的な予想と受け止められているもよう。増益確保は可能といった見方なども多くなっている。

<4063> 信越化学 6518 +246
買い優勢。前日に決算を発表している。前期営業利益は2085億円で前期比12.5%増益、従来予想の1970億円を上回る着地になった。今期予想は第1四半期決算以降に発表する予定のもよう。前期実績は市場コンセンサスもやや上回る着地になったほか、説明会では半導体シリコンの需要回復傾向も示されたもよう。野村證券では目標株価を7500円にまで引き上げている。

<2580> コカ・イースト 2090 +246
上昇率2位。コカ・ウエストと経営統合へ向けて協議を開始すると発表している。企業規模の拡大メリット期待に加えて、統合によるコストの削減余地は大きいとの評価になっている。現在では、複数のボトラーの存在は設備や人員の重複などムダが目立つようになってきていたため、統合への決断をストレートに好感する動きが優勢に。コカ・ウエストも同様に急伸する展開へ。

<6981> 村田製 14690 -680
大幅続落。米アップルが決算を発表、iPhoneの需要減少が響き、1-3月期は約10年ぶりの減収となり、4-6月期も減少の見通しが示されている。想定外の売上減少を受けて、アップルの株価は時間外取引で8%もの下落となっている。あらためて、アップル向けの販売減少が長期化するとの見方から、同社などのアップル関連の電子部品株に売りが優勢となっているようだ。

<7751> キヤノン 3203 -178
大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は401億円で前年同期比39%減益、通期予想は従来の3600億円から3000億円に下方修正している。通期の市場コンセンサスは3400億円前後であり、円高の影響に伴う下振れ懸念は強かったものの、下振れ幅は想定以上との見方に。円高影響のほか、LBPの販売減少も響く格好になったようだ。高利回り水準は下支えも、カタリストに欠けるといった指摘も。

<6724> エプソン 1902 -41
反落。前日にはキヤノンが第1四半期決算を発表しており、想定以上の業績下方修正で売り優勢の展開になっている。円高の影響のほか、LBPの売上減少が業績下振れの背景に。同社はIJPで強みを持っているが、キヤノンの業績内容を受けて、こうした情報機器の需要低迷などが連想される形にもなっているようだ。ブラザーなども本日は売り先行の展開に。

<6798> SMK 459 -99
下落率トップ。前日に決算を発表している。営業利益は42億円で前期比97%増益、従来予想に沿った着地となっている。一方、今期は31億円で同26%減益の見通しに。第3四半期までの累計が38億円であったことから、前期業績にも上ぶれ期待が高かったとみられ、足元で想定以上の失速と捉えられているもよう。今期の市場予想は52億円レベルの水準であった。

<5411> JFEHD 1696 -63
続落。前日に決算を発表、経常利益は642億円で前期比72%の大幅減益、従来予想は若干未達となった。一方、今期は前期並みの650億円を見込むとしているが、市場予想は1150億円レベルであり、大幅な下振れの格好になっている。鋼材の輸出価格が上昇傾向にあるなか、大幅なコンセンサス比下振れをネガティブ視する動きに。ただ、前期も期初計画は横ばいとしていた。
《XH》

 提供:フィスコ

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