【材料】科研薬がメディウンド社と熱傷焼痂除去剤の独占的ライセンス実施許諾契約を締結

　科研製薬<4521>がこの日の取引終了後、イスラエルのメディウンド社が欧州およびイスラエルで販売している熱傷焼痂除去剤「ＮｅｘｏＢｒｉｄ」について、独占的ライセンス実施許諾契約を締結したと発表した。

　「ＮｅｘｏＢｒｉｄ」は、熱傷で生じる焼痂とよばれる壊死組織を除去する外用の酵素製剤。重症熱傷の治療では、できるだけ早期に焼痂を除去することが重要な第一歩とされ、現在の標準的治療では外科的に焼痂を除去しているが、「ＮｅｘｏＢｒｉｄ」を焼痂に約４時間塗布することで、健常な組織に障害を与えることなく壊死組織を簡便かつ速やかに除去することができるという。既に欧州医薬品庁から製造販売承認を受けており、欧州およびイスラエルで発売されている。

　同契約により、科研製薬は日本における「ＮｅｘｏＢｒｉｄ」の独占的な開発と販売の権利を取得。今後、両社は協力して製造販売承認取得に向けた開発を進めるとしている。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）