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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:リプロセル、そーせい、三菱UFJ、トヨタ

リプロセル <日足> 「株探」多機能チャートより
■リプロセル <4978>  631円  +100 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 リプロセル<4978>がストップ高。同社は18日、サービス拠点を中国全土に展開する島津(香港)有限公司と中国における販売業務提携を開始したことを発表、これを材料視するかたちで買いを呼び込んでいる。リプロセルはiPS細胞の研究試薬などを手掛ける創薬ベンチャーで、バイオ関連株人気が続くなか、投資家の注目度が高い銘柄だが、今回の提携により市場規模が大きく再生医療の産業化に積極的な中国での販売網拡大を目指しており、改めて株価を強く刺激する格好となった。

■そーせいグループ <4565>  23,620円  +2,460 円 (+11.6%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が3連騰。18日の取引終了後、同社子会社の英ヘプタレス・セラピューティクス社と、ヒトモノクローナル抗体の主要バイオ医薬品会社である英カイマブ社が、主にがん免疫療法の領域において複数のGタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした新規抗体薬の研究開発および商業化に関して提携したと発表しており、これを好感した買いが入っている。GPCRは新規がん免疫抗体治療薬の標的となり得る、重要なチェックポイントに関与していることが知られている。今回の提携により、ヘプタレス社は独自のStaR基盤技術を活用して安定化した抗原を作製し、カイマブ社はこれら抗原を接種してKymouseと呼ばれる同社のヒト抗体探索技術により抗体を作製する。なお、同件による業績への影響はないとしている。

■イオンファンタジー <4343>  2,335円  +161 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 イオンファンタジー<4343>が急反発。同社は18日取引終了後に、3月度の営業概況(速報値)を発表。国内単体の営業収益(全店ベース)が44億8400万円(前年同月比28.9%増)となったことが好感されているようだ。既存店売上高は前年同月比0.6%増となった。遊戯機械の売り上げが同4.0%増と7カ月連続で前年実績を上回り、特にプライズ部門は大型景品・お菓子景品を中心に同15.6%増と大きく伸びた。

■三菱UFJ <8306>  544.5円  +33.7 円 (+6.6%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>が軒並み大きく買われた。このメガバンク3社を中心に、業種別上昇率でも銀行セクターは33業種中で断トツのパフォーマンスをみせ反騰相場を主導している。三井住友は一時250円超の上げ幅をみせるなど、前日の下げに対する倍返しとなった。これについて市場関係者は「日銀が当座預金のうちゼロ金利が適用されるマクロ加算残高の算出に用いる基準比率の見直しを行うなど、マイナス金利の影響を圧縮する動きをみせていることで、ひと頃と比べ日銀とのわだかまりが改善している」(国内準大手証券)という指摘がある。また、27、28日に行われる日銀の金融政策決定会合では、追加緩和期待が高まっているが、マイナス金利幅の拡大に手をつけないのではないかとの思惑があり、ここから銀行株を売りで仕掛けるには売り方も材料不足との見方が根強いようだ。ただ、「売り方の買い戻しが中心で機関投資家は依然としてマイナス金利環境下で実需の買いを入れにくい状況に変化はない。足もと買い優勢が際立っているが、売買高が今一つなのはそうした(実需買いが伴っていないという)背景があり、株価上昇の持続性には疑問符がつく」(国内ネット証券大手)という冷静な声もある。

■CYBERDYNE <7779>  2,435円  +140 円 (+6.1%)  11:30現在
 CYBERDYNE<7779>が連日の年初来高値更新。18日の取引終了後、前年に続いてAMED(日本医療研究開発機構)と難治性疾患実用化研究事業における委託研究開発契約を締結すると発表しており、これを好感した買いが入っている。同契約は、生体電位駆動型下肢装着型補助ロボット「HAL-HN01」の希少難治性脳・脊髄疾患の適応拡大承認を目的とする医師主導多施設共同治験実施に関する研究のためのもの。医師主導治験実施協力と、その後の社会実装を推進するために、HAL-HN01の運用・教育訓練、および医師主導治験実施により得られた情報に基づく安全性の評価を実施するという。また、不具合情報およびHAL-HN01が原因の可能性のある有害事象に関して、常時情報を収集し、分析を行い、治験責任医師、治験調整医師などに適切な対応を行うとしている。なお、委託期間は4月1日から来年3月31日までで、委託研究開発費は、17年3月期において営業外収益に計上される見込み。

■パナソニック <6752>  991.4円  +38.1 円 (+4.0%)  11:30現在
 パナソニック<6752>が反発。国内大手証券では、車載や住宅への先行投資負担の増加に加えて、マクロ環境の悪化により短期業績モメンタムが減速するものの、グローバルに競争力を有する事業(リチウムイオン電池、アビオニクス、コールドチェーンなど)をドライバーとする利益成長の潜在力は、現状の株価に十分に織り込まれていないと指摘。レーティング「バイ」を継続、目標株価は1600円から1400円に引き下げている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,660円  +193 円 (+3.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、富士重工業<7270>などに買い戻しが入った。ここ為替の円高基調に警戒が強まっており、前日は1ドル=107円台まで円高が進行したことで、輸出採算悪化懸念を背景に下値模索を余儀なくされていた。きょうは一転、ドル買い円売りの動きが加速し1ドル=109円台まで円安方向に押し戻される展開となっており、これに連動するかたちで株価も切り返しに転じている。トヨタは為替感応度が特に高く、対ドルで1円動くと営業利益ベースで年間400億円の影響が出るだけに、為替動向には神経質な動きとなりやすい。

■UACJ <5741>  221円  +7 円 (+3.3%)  11:30現在
 UACJ<5741>が反発。UBS証券では、550億円を投じたタイのアルミ圧延一貫工場の稼働率引き上げが、今後の業績や株価の鍵を握ると指摘。タイの従業員の熟練度改善、アルミ需給の軟化で当初のスケジュールより立ち上げが遅れているものの、16年度下期から稼働率改善、18年度の黒字化を予想し、これが達成できなければ、米国でのSRSの買収、TAAの増強工事など既に意思決定をした投資に加え、コンストリウムとの合弁による自動車用パネル工場の拡張計画の可能性もあるため、財務悪化のリスクがあると解説。レーティング「バイ」を継続、目標株価を430円から410円に引き下げている。

■テレ東HD <9413>  1,979円  +57 円 (+3.0%)  11:30現在
 18日、テレビ東京ホールディングス <9413> が子会社の月次業績を発表。3月のテレビ東京(単体)の売上高は前年同月比7.3%増の101億円に伸びたことが買い材料視された。内訳はタイム広告収入が同3.5%増、スポット広告収入は同6.7%増だった。このほか、BSジャパンは同11.5%増の13.8億円、テレビ東京コミュニケーションズは同15.6%増の4.7億円と好調だった。なお、テレビ東京の15年度累計(15年4月-16年3月)の売上高は前年同期比4.7%増の1081億円となった。

■コシダカHD <2157>  2,240円  +62 円 (+2.9%)  11:30現在
 コシダカホールディングス<2157>が反発。いちよし経済研究所は18日付のリポートで、レーティングを「B」から「A」、フェアバリューを2400円から2800円に引き上げたことが好感されている。同研究所は、温浴事業のコスト削減による黒字化定着や海外カラオケ事業における収益改善などを評価。16年8月期業績見通しでは、営業利益を従来予想48億5000万円から51億円(会社計画49億3900万円)へ、17年8月期では51億円から55億円へ上方修正した。

■出光興産 <5019>  2,111円  +57 円 (+2.8%)  11:30現在
 出光興産<5019>が続伸。同社は18日取引終了後、クウェート国際石油(KPI)とともに、ベトナム国内での燃料油販売を目的とした合弁会社「Idemitsu Q8 Petroleum Limited Liability Company」について設立申請したことを発表しており、これが株価を刺激している。出資比率は出光興産とKPIがそれぞれ50%ずつで、事業内容は石油製品の輸入、卸売・小売事業を行う。

■ホギメディカル <3593>  5,910円  +140 円 (+2.4%)  11:30現在
 ホギメディカル<3593>が4日ぶり反発。東海東京調査センターが18日付けで同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしており、株価に浮揚効果を与えている。同社は手術衣のトップメーカーで、手術用キット製品をまとめて納入する「オペラマスター」を戦略製品として展開する。オペラマスターの16年3月期の売上高は前年比9.9%増で、契約件数は16年3月期通期で純増30件、第4四半期のみでは12件の増加となり累計契約件数は272件となっている。また、内視鏡用ホルダ「EMARO(エマロ)」は16年3月期第4四半期から売上高に寄与している状況という。会社側は17年3月期の業績計画を売上高が前年比5.0%増の384億円、営業利益は同18.3%減の71億8000万円を計画するが、同調査センターでは、為替の円高やナフサなどの原料安効果のフル寄与もあり上振れ余地が大きいと判断している。

●ストップ高銘柄
 パスポート <7577>  351円  +80 円 (+29.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アクセルマーク <3624>  1,999円  +400 円 (+25.0%) ストップ高   11:30現在
 ACKグループ <2498>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 インスペック <6656>  877円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   11:30現在
 富士ピー・エス <1848>  479円  +80 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、14銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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