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【材料】アデランス---前期は増収・営業赤字も、今期は黒字回復を目指す

アデランス <日足> 「株探」多機能チャートより

毛髪関連事業のアデランス<8170>は14日、2016年2月期の通期決算を発表した。連結業績は、売上高が前期比3.2%増の791.53億円、営業損益が1.25億円の赤字(前期は28.80億円の黒字)、経常損益が5.48億円の赤字(同59.97億円の黒字)、純損益が18.60億円の赤字(同50.75億円の黒字)となった。

女性向け事業では低価格帯の異業種参入や競合他社の増加などの影響を受けて減収となったものの、海外ウィッグ事業で積極的な投資(店舗出店、店舗買収など)による増収が寄与して全体として増収となった。損益面では、広告販促費や店舗関連経費の節減、在庫管理の徹底などで営業損益は前回発表時から6.75億円の改善を見せたが、米国子会社に対するドル建て債権に起因した為替差損7.33億円の影響で、純損益については予想を下回った。

今2017年2月期の業績予想は、売上高が前期比2.7%増の813.00億円、営業損益が6.50億円の黒字、経常損益が6.40億円の黒字、純利益が1.00億円の黒字と、各損益項目で黒字転換を見込んでいる。

決算発表と同時に、中期経営計画を修正している。修正後の数値目標は、3年後の2019年2月期に、連結売上高が910億円、連結EBITDAが82億円、連結営業利益が34億円と設定している。なお、2020年度の連結売上高目標1000億円は据え置いた。

《TN》

 提供:フィスコ

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