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【材料】はてな---今期計画の達成に向け業積は順調に進捗、中期的には「はてなブログMedia」の成長に注目


 

はてな<3930>は質問と回答を会員同士で解決し合うQ&Aサイト「人力検索はてな」や、気になったウェブページを会員同士で共有するソーシャルブックマークサイト「はてなブックマーク」、個人が無料でブログを開設できるサイト「はてなブログ」などを運営。2016年2月24日に東証マザーズ市場に新規上場を行った。同社が提供するUGCサービス(User Generated Content、Webサイトのユーザーによって制作されたコンテンツ)は、1.運営サイトの有料サービスや広告掲載などを収入源とするコンテンツプラットフォーム、2.文章や画像、マンガや小説といったコンテンツを投稿するWebサービスの受託開発や保守・運営などを行うテクノロジーソリューションサービス、3.同社が運営する「はてなブログ」などを通じてオウンドメディア(企業が消費者に情報を伝えるための自前サイト)構築を支援するサービス「はてなブログMedia」が主軸のコンテンツマーケティングサービス、の3つからなる。なお、同社サイトの2015年7月末の登録ユーザー数は450万人(前年同月末は400万人)、2015年7月期の月間ユニークユーザー数は5400万人(前期は3500万人)である。

2016年7月期は売上高が前期比35.3%増の14.80億円、営業利益が同8.6%増の1.87億円を計画。上場費用により若干の利益率低下を見込むが、顧客獲得が順調に進むと見られることなどから、増益を確保する見通しだ。3月11日に発表した第2四半期累計決算は売上高が7.21億円、営業利益が1.39億円で着地。通期計画に対する営業利益の進捗率は74.3%に達しており、業積の順調な進捗が確認できた。

2014年3月に始めた企業向けオウンドメディア支援サービス「はてなブログMedia」が急成長中。これにより2016年7月期のコンテンツプラットフォーム事業の売上高は前期比42.7%増の5.18億円に拡大する見通しであり、同事業は中期的に同社の成長を牽引する事業になると予想される。今後は「はてなブログMedia」などの法人向けビジネスの拡大に注力する。3月30日には、「はてなブックマーク」と、ソニー<6758>のニュースアプリ「ニューススイート」(News Suite)とのニュースサービス分野での連携開始を発表。今後も新たなサービスの開発・事業化も積極的に行い、持続的な成長を目指していく方針だ。

《TN》

 提供:フィスコ

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