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【経済】中国:複数ブランド扱う「自動車スーパー」開業、他ディーラーに圧力


湖南省株洲市でこのほど、同市1カ所目の自動車スーパー、「厖大株洲汽車超市」
がオープンした。内外の複数ブランド車を取り揃え、従来自動車ディーラーに比べて
価格も割安。開業初日だけで10台近い取引が成立したという。株洲日報が1日付で伝
えた。
国家工商局は2014年8月、自動車ディーラー業の規制を緩和すると発表。これまで
自動車販売業を展開する上で必要だったメーカーとの授権契約を不要とした。併せて
1つのディーラーが複数ブランド車を扱うことも許可。自動車販売の「1店1ブラン
ド」体制をなくした。
この規制緩和によって誕生したのが上述の自動車スーパーだ。「自動車商店」と
も称される。店内で販売される自動車はすべて、メーカーから直接買い付けた正規
品。中間業者を省くことで、仕入れコストを抑えられるメリットがある。自動車販売
大手の厖大汽貿集団(パンダ・オートモービル:601258/SH)が開業させた。正規
ディーラーと同様の品質保証も確約している。
株洲市で新規開店した同自動車スーパーでは、アウディやアストン・マーティ
ン、BMWなどの輸入車を含む複数ブランドを取り扱う。価格は数万~数百万人民元と
幅広い。輸入車「BMWX6」の販売価格は、従来ディーラーを約10万人民元下回る水準
に設定された。
専門家によると、「自動車スーパー」の出現が従来ディーラーの脅威となること
は必至。小規模店を中心に、ディーラー業の再編が進むとみられる。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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