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【市況】【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 突風乗り越える「上げ潮株」の押し目を狙う!

株式アドバイザー 北浜流一郎

「突風乗り越える『上げ潮株』の押し目を狙う!

●激乱の新年度相場、慌てず自律反発を待つ

 期待の新年度相場。波乱を通り越し、激乱のスタートとなってしまった。3月の日銀短観で大企業製造業の業況判断指数DIはプラス6だった。前回(2015年12月)はプラス12、予想はプラス8だったため、失望売りに見舞われた格好だ。

 しかし、それにしても極端な反応だ。市場マインドの低下が背景にあると考えざるを得ないが、このような局面では理屈は通用しないため、ともかくドタバタ売買をすることなく、ただただ自律反発を待つ。これが正解になる。

 せっかく戻り始めた塩漬け株が、再びマイナス幅を広げたりしては、確かに心穏やかではいられない。しかし、いまは高値の追いかけ買いは限られるが、反落したところを買う逆張りなら入っていける。

 今後はこれまで売り越しを続けていた外国人投資家、そして個人投資家もようやく買いを増やしてくると見てよい。

 外国人投資家の売り越しについて、市場では「外国人たちは日本株を見捨てた」との見方が多くなっている。こんな見方は、数年に一度市場の関心事になり、当然それを裏付けるようなマイナス材料が俎上に並べられるのだが、市場は大抵はそんなところが底になる。

 だからといって、一斉に新規の大量買いが入るわけではないが、現在のように市場マインドに強力な下方バイアスがかかっている状況は、間もなく反転する確率が高い。

●「ロング・ショート投資法」のお薦め

 ただ、今回のような下落に遭遇するたびに思うことだが、いまは買い一方、売り一方ではなかなか成果を上げにくい。そこで、私が日頃提案しているのが、ロング・ショート投資法だ。

 「ロング=買う」一方で、信用で「ショート=売り」を行うのだ。それにより売りと買いは相互にヘッジし合うことになり、安全度が高まる。

 ただし、上がるはずの銘柄が下げる、下がるはずの銘柄が上がる――こういうリスクもあるため、手法は磨く必要がある。特に売りが大事で、小型株、人気株、仕手株、売り残の多い銘柄などを売らないようにすることが大事になる。

 さて、このような状況下で注目できるのはどんな銘柄か。基本は収益好調やテーマに乗っていることなどを手掛かりに上昇を続けていたのに、今回の突風的な下落で反落した銘柄が好ましい。

 具体的には靴の量販店大手チヨダ <8185> 、高級フランス料理店を展開するひらまつ <2764> 、自動車用ファスナー大手で、高級ベッド「シモンズ」も販売しているニフコ <7988> 、そして以前取りあげ堅調な上昇を続けていた旭化成 <3407> も少し下げたため、また拾いどころと見る。最期にまたまたライオン <4912> を。

2016年4月1日 記

株探ニュース

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