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【市況】<株式トピックス>=東証マザーズ指数、8カ月ぶりに1000回復

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 29日の東京株式市場は、朝方売りに押される展開となったものの、下値では押し目買いも入って下落幅を縮小する推移となり、日経平均株価終値は前日比30円84銭安の1万7103円53銭と小幅反落した。ただ、権利落ち分を差し引くと実質的にはプラス圏で着地したことになる。

 きょう市場関係者のあいだで話題となったのは、東証マザーズ指数が前日比22.54ポイント高の1005.85と、昨年7月22日以来、約8カ月ぶりに1000台を回復したこと。全体相場が方向感に欠け大型株の上値が重くなるなか、市場関係者からは「個人投資家は、外国為替相場や原油価格などの外部要因に左右されることが少なく、値動きも軽い中小型株に物色の矛先を向けている。3月はIPO(新規上場)が22銘柄とラッシュ状態となっているが、それが需給面の重荷にはならず、IPO後もセカンダリー市場で人気を持続している銘柄も多い」としている。

 創薬ベンチャーのそーせいグループ<4565>が連日の大商いで継続的人気を集め、グリーンペプタイド<4594>、ナノキャリア<4571>、タカラバイオ<4974>など、他のバイオ関連にも物色波及しているこもマザーズ市場人気を加速させているようだ。

 ただ、アベノミクス相場のスタート後、マザーズ指数は何度か1000を小幅に上回った場面はあるものの、大きく超えることはできずに、ほぼ700~1000の範囲でのボックス相場にとどまっていたのが過去3年間の経緯だ。さて、今回は果たして大きく上放れることができるのだろうか。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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