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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):NTTドコモ、バンナムHD、東ガス、アコム

NTTドコモ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NTTドコモ <9437>  2,703.5円  +65.5 円 (+2.5%)  本日終値
 SMBC日興証券の通信セクターのリポートでは、競争は安定し通信サービス収入の増収や販促費の抑制、収益の多様化によって総じて好調な業績が続くと予想。MVNOへの参入事業者の増加があるものの、現時点ではMVNO事業は採算を確保しながら成長するのが難しく、大手キャリアの業績に与える影響は軽微と解説。設備投資は今後2~3年は増加する要因がないことから、キャッシュフローが改善、株主還元強化も期待できるとみて、業種格付け「強気」を継続。個別ではNTTドコモ<9437>をトップピック推奨している。

■バンナムHD <7832>  2,462円  +59 円 (+2.5%)  本日終値
 バンダイナムコホールディングス<7832>が反発。同社はこの日、傘下のナムコがバンダイナムコエンターテインメント開発による最新の仮想現実(VR)技術を応用したエンターテインメント施設「VR ZONE Project Ⅰ Can」を、4月15日から約半年間の期間限定で、ダイバーシティ東京プラザ3Fにオープンすることを発表した。この施設は、「VRエンターテインメント研究施設」として位置づけ、顧客は“研究の体験者”となって最新のVRアクティビティを楽しむことができる。ビル高層階に突き出た板での歩行などオープン時に6種類のVRアクティビティを揃え、VRゴーグル(頭部に装着する映像表示装置)を用いないアクティビティも用意し、幅広い顧客が楽しめる施設となっており、VRアクティビティを体験した顧客からの様々意見を研究に反映させ、VRエンターテインメントのさらなる可能性を追求していく。

■三菱倉庫 <9301>  1,525円  +35 円 (+2.4%)  本日終値
 三菱倉庫<9301>が続伸。前週末25日の取引終了後に19年3月期を最終年度とする新中期経営計画を発表しており、最終年度に営業利益155億円(16年3月期予想117億円)を目指すとしたことから、意欲的な中計との見方が強まっているようだ。07年3月期に記録した過去最高営業利益の157億円には届かないものの、ここ数年は120億円前後で推移していたことが背景にある。国内外一体のロジスティクス事業の拡充と事業基盤の強化や賃貸を中心とする不動産事業の拡充などに注力し、期間中に総額600億円(物流300億円、不動産300億円)の投資を予定しているという。

■北國銀行 <8363>  307円  +6 円 (+2.0%)  本日終値
 25日、北国銀 <8363> が発行済み株式数の4.67%にあたる1470万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月31日。

■壱番屋 <7630>  6,760円  +130 円 (+2.0%)  本日終値
 25日、壱番屋 <7630> が決算を発表。16年5月期第3四半期累計(15年6月-16年2月)の連結経常利益が前年同期比8.3%増の39.4億円に伸びて着地したことが買い材料。トッピングの販売好調や値上げ効果などで、既存店売上高が前年同期比3.5%増と伸びたことが寄与。なお、直近四半期の12-2月期の同利益は13.5億円と四半期ベースでの過去最高益を更新した。通期計画の48億円に対する進捗率は82.1%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■山陰合同銀行 <8381>  730円  +12 円 (+1.7%)  本日終値
 25日、山陰合銀 <8381> が発行済み株式数の0.8%にあたる130万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は3月31日。

■東京ガス <9531>  532.5円  +5.9 円 (+1.1%)  本日終値
 東京ガス<9531>が小幅続伸。米系大手証券では、供給計画の公表を受け、4月末以降の自社株買いは短期株価にポジティブとしながらも、中長期的には利益の低迷・縮小によって株価下落が続く可能性がありそうと指摘。株価上昇には、茨城幹線の投資リターンや電力自由化の利益貢献などを積極的に示すことが必要とみて、レーティング「3」と目標株価510円を継続している。

■アコム <8572>  559円  +6 円 (+1.1%)  本日終値
 クレディ・スイス証券のノンバンクセクターのリポートでは、新規顧客数の伸びは競争激化で厳しい状況が続いているものの、ノンバンクの銀行に対する保証残高の伸びは引き続き高く、銀行の積極姿勢が続いていると指摘。バリュエーションの高さからアコム<8572>の「アンダーパフォーム」を継続しているものの、銀行が融資の伸びを抑制するようなことがあれば、相対的にはノンバンクのローンの伸びにはポジティブに働く可能性があると解説。国会での質問やメディアでの特集はリスク兆候のため、「今後の方向性に注意したい」との見解を示している。

■ふくおかFG <8354>  375円  +4 円 (+1.1%)  本日終値
 ふくおかフィナンシャルグループ<8354>が続伸。大和証券は、16年3月期の連結純利益は銀行計画を若干上回る着地を見込むとリポートで紹介。17年3月期は、マイナス金利の影響を受け貸出金利回りは低下するものの、貸出金残高の伸びが堅調であり、貸出金利息の減少は緩やかになるとみている。ただ、与信損益悪化もあり連結純利益は16%減益を予想している。投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続。目標株価は680円から450円へ引き下げている。

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