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【注目】前週末25日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

クックパッド <日足> 「株探」多機能チャートより

■クックパッド <2193>  1,839円 (-285円、-13.4%)
 東証1部の下落率トップ。24日、クックパッド <2193> が定時株主総会を開催。解任からわずか2日で創業者の佐野陽光取締役が執行役に付く新役員体制が決まったことで、今後の経営体制の混乱を懸念した売りが向かった。株主総会では佐野氏側が提案したメンバーが6人の取締役に決まり、穐田誉輝前社長は退任し、佐野氏に近い岩田林平執行役が新社長に就任した。佐野氏は今年1月に自身を除く全取締役の交代を提案するなど、穐田前社長との対立が深まっていた。

■アサツーDK <9747>  2,833円 (-162円、-5.4%)
 東証1部の下落率10位。アサツーDK <9747> は大幅反落。24日の取引終了後、16年12月期の連結業績見通しについて、最終利益を55億円から33億9000万円(前期比36.8%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気されている。連結子会社である日本文芸社の全株式を健康コーポ <2928> [札証A]に売却するのに伴って発生する特別損失や法人税などの計上が要因としている。なお、売上高は3540億円(同0.6%増)、営業利益は54億円(同10.2%増)の従来予想を据え置いている。

■クミアイ化 <4996>  1,013円 (-35円、-3.3%)

 クミアイ化 <4996> が3日続落。野村証券では、国内外の農薬市場は殺虫剤を中心に需要が低迷しているものの、同社は独自性の強い自社開発品の販売を北米、インド中心に伸ばし、業績拡大が継続していると指摘。「農業マクロの悪化に左右されない強みを有する」と評価し、中期的には生産効率の向上余地が残されている除草剤「ピロキサスルホン」の収益性向上に期待がかかると解説。レーティング「バイ」を継続、目標株価は1330円から1230円に引き下げている。

■オリンパス <7733>  4,200円 (-105円、-2.4%)

 オリンパス <7733> が3日続落。野村証券が24日付リポートで、目標株価を4900円から4300円に引き下げた。レーティングは「ニュートラル」を継続した。同リポートでは、17年3月期通期営業利益は従来予想を110億円下回る1000億円としている。ドル円前提を117円から112円に引き下げたことと、医療事業におけるアジアの売上高が主な減益要因とし、円高影響をそのまま織り込む形と予想している。

■アドテスト <6857>  1,060円 (-16円、-1.5%)

 アドテスト <6857> が続落。みずほ証券では、四半期受注は4-6月が前年同期比横ばいで7-9月が同減少を予想。短期の受注サイクルはピークアウトするとの見方で、中期的にも微細化鈍化の影響でテスターの買い替え需要が低迷する状況が継続、サイクルの上昇局面でも、他のSPEメーカーと比較して弱い回復になると予想。ナノテクなど新規分野への取り組みが始まっているも、業績牽引にはまだ時間を要するとみて、レーティング「アンダーパフォーム」でカバレッジを再開、目標株価を800円に設定している。

■日東電 <6988>  6,453円 (-93円、-1.4%)

 日東電 <6988> が3日続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では、「ディスプレイ関連の雄」としての評価は継続するものの、最終需要が弱く、基幹事業である偏光フィルムの収益が想定以上に悪化すると指摘。円高デメリットが大きい事も勘案して、レーティングを「オーバーウエート」から「イコールウエート」に、目標株価を7000円から6400円に引き下げている。

■小野薬 <4528>  23,305円 (-180円、-0.8%)

 小野薬 <4528> が小幅反落。楽天証券では、免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」の累計投与人数は会社側の想定以上の速さで増加中と指摘。12月に適用拡大が承認された非小細胞肺がん向けでは、ステージ4だけでなくステージ3で投与される例が出ているとして、がんが縮小または消える事例が増える可能性があると解説。レーティング「A」を継続、目標株価レンジを2万3000~2万4000円から2万9000~3万円に引き上げている。

※25日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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