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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は小幅に値下がり、業種別では証券株の下げが目立つ


【ブラジル】ボベスパ指数 51010.20 -0.32%
22日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比161.35ポイント安(-0.32%)の51010.20で取引を終えた。50811.59まで下落した後、いったん51215.14まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは35、値下がりは25、変わらず1であった。

ベルギー・ブリュッセルで爆発テロが発生し、リスク回避ムードが広がったことがブラジル株にも売り圧力となった。また、この日発表されたブラジルの金融セクターの決算発表で、収益が予想を下回り、経済の低迷が再認識されことも、売り材料になったとの見方。その後、欧米株の上昇転換などでブラジル株も下げ渋りになったもよう。

【ロシア】MICEX指数 1903.47 -0.05%
22日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は、前日比1.03ポイント安(-0.05%)の1903.47で取引を終了した。1916.27から一時1888.59まで下落した。

ベルギー・ブリュッセルで爆発テロが発生し、欧州株安となり、ブレント原油先物も下落したことで(一時41ドル割れ)、ロシア株にも売り圧力が強まった。ただ、その後、欧州株が下落幅を縮小し、ブレント原油先物も一時42ドル乗せまで上昇したことで、ロシア株もいったんプラス転換まで反発した。

【インド】SENSEX指数 25330.49 +0.18%
22日のインドSENSEX指数は小幅続伸。前日比45.12ポイント高(+0.18%)の25330.49、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同10.65ポイント高(+0.14%)の7714.90で取引を終えた。

軟調な展開を続いた後は終盤にプラス圏を回復した。利下げ期待が高まっていることを受け、買いが継続。弱い経済指標やインフレ率の落ち着き、一部預金金利の引き下げなどを受け、インド準備銀行(中央銀行)が近く利下げに踏み切るとの期待が高まっている。

【中国本土】上海総合指数 2999.36 -0.64%
22日の上海総合指数は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比19.44ポイント安(-0.64%)の2999.36ポイントと8日ぶりに反落した。

業種別では、証券株の下げが目立つ。海通証券(600837/SH)が4.6%安、中国中車(601766/SH)が3.5%安で引けている。政府系の中国証券金融公司(中国の証券金融会社)が証券会社に資金を貸し出す業務を21日から再開するするなか、信用取引業務が拡大するとの思惑で、昨日は証券株が軒並み急伸していた。時価総額上位の銀行株や保険株、エネルギー株なども売られている。不動産株や素材関連株、インフラ関連株もさえない。

《CS》

 提供:フィスコ

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