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【市況】為替睨みの相場展開が続くか【クロージング】


22日の日経平均は5営業日ぶりに反発。323.74円高の17048.55円(出来高概算20億1000万株)で取引を終えた。21日の米国市場でNYダウは7日続伸となるなど、米株高のほか原油相場の上昇が好感され、日経平均は反発して始まった。その後は円相場を睨みながらの展開から、ややこう着感が強まった。後場に入り上げ幅を縮める場面もみられたが、円相場が1ドル112円台と、若干円高一服がみられたことが安心感につながり、17000円処での底堅い展開。結局、日経平均は終値ベースでは4営業日ぶりに17000円を回復した。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1700を超えており、全体の9割近くを占めている。セクターではその他製品、精密機器が3%を超える上昇だったほか、医薬品、海運、輸送用機器、情報通信、ゴム製品、倉庫運輸、パルプ紙、ガラス土石、証券が2%を超える上昇に。一方で、鉱業のみ小幅に下げに転じている。売買代金上位では、トヨタ自<7203>、フィスコ<3807>、ソフトバンクグ<9984>、三井住友<8316>、任天堂<7974>、KDDI<9433>、ジグソー<3914>が堅調。

日経平均は17000円を挟んでのこう着が続いた。円相場を睨みつつ、インデックスに絡んだ商いで上下しているように映る。先物市場では現物の後場寄り付き段階で上げ幅を縮める場面がみられたが、為替の円高一服を背景に切り返しをみせている。セクターでは鉱業が唯一マイナスだったが、原油相場に対する反応も限られてきているようである。なお、米アトランタ連銀のロックハート総裁とサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、早ければ4月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが正当化される可能性があるとの見解を示している。

こういった報道もあり、円高一服ともなれば、日経平均は足元の価格帯別出来高の16900-17100円レベルの商いが膨らんでいる水準を明確に上放れてくる可能性が出てきそうである。

《AK》

 提供:フィスコ

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