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2016年03月21日09時00分

【経済】金融革命もたらす「ブロックチェーン」 <産業最前線>

テックビューロ・朝山貴生社長(左から2人目)とインフォテリア・平野洋一郎社長(中央)

 ― 電子マネー、ユーザー認証など応用範囲は莫大! ―

 インフォテリ <3853> [東証M]がこのほど、「FinTechビジネスセミナー」を開催した。「ブロックチェーンが導くインフラ革新」のタイトルで開催された同セミナーでは、いま大きな注目を集めているブロックチェーンの技術動向が語られた。その最新トレンドを今回の「産業最前線」では追ってみたい。

●劇的なコスト削減が可能

 ブロックチェーンは、ビットコインの開発者によって発明されたピアツーピア(P2P)方式によるデータ処理の基盤技術。複数のコンピューターが分散型合意形成を行い、暗号署名しながらブロック単位で複数データを処理する。安価なコンピューターで稼働しダウンタイム(システムの停止している時間)をできる限り抑える「ゼロダウンタイム」と「改ざん不可能なセキュリティー」を実現。劇的なコスト削減が可能でキャパシティーを超えても落ちないため、金融機関にとどまらずさまざまな分野で高い注目を集めている。

 同セミナーには、国内で唯一のプライベート・ブロックチェーンの開発技術を保有する「テックビューロ」の朝山貴生社長が登場した。同社の扱う「mijin」は、企業内や企業間で利用可能なプライベート・ブロックチェーン環境を構築できるプラットフォーム。既存のデータベースや勘定システムを置き換えてコスト削減することができる。テックビューロに対しては、インフォテリアのほか、さくらネット <3778> 、GMO <9449> 、OKウェイヴ <3808> [名証C]などが相次いで事業提携を発表。提携企業の株価が急伸したことでも注目を集めた。

●テックビューロの「mijin」に関心

 朝山社長は「mijinは忍者の武器『微塵』から命名したもの。インストールするだけでブロックチェーンができ、世界に向けた展開を目指している」と述べた。また、「ブロックチェーンはビットコインの発明とともに生まれた技術。誰も止めることができないP2Pの上に決済ネットワークを置いたことが画期的と言える」と語った。

 ブロックチェーンには「パブリック型」と「プライベート型」がある。パブリック型はビットコインなどの誰でも参加できるタイプだが、機能追加などが簡単にできないことなどの難点がある。一方、プライベート型は許可されたノード(コンピューター)のみが参加する形式であり、金融機関をはじめ企業からの注目度も高い。

 mijinは、金融機関の電子マネーから契約管理、ポイント、オンラインゲーム、ロジスティックなどまで幅広い利用が見込まれている。具体的に、パートナー企業となっているGMOはキャパシティーを超えても落ちないゲームの開発やゲームユーザーが使用する通貨やアイテムなどのセキュリティーにブロックチェーンを活用しようとしているほか、オウケイウェイヴはユーザー認証などに使おうとしている。

 また、インフォテリアはテックビューロと、ブロックチェーン技術の接続アダプターの開発に向け事業提携している。インフォテリアの「ASTERIA WARP」は異なるコンピューターシステムのデータをノンプログラミングで連携できるミドルウエアであり、同ソフトウエアとmijinを組み合わせた実証実験を1月から開始している。両社のソフトウエアを組み合わせるための専用接続アダプターを4月から発売することを目指している。

(提供:minkabuニュース編集部)


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