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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):神戸物産、アイフル、GMO-PG、ナノキャリア

神戸物産の日足チャート 「株探」多機能チャートより
■神戸物産 <3038>  2,920円  +293 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 15日、神戸物産 <3038> が決算を発表。16年10月期第1四半期(15年11月-16年1月)の連結営業利益が前年同期比48.5%増の23.9億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の業務スーパーの既存店売上高が前年同期を上回って推移する中、PB商品の品揃え強化や販管費の抑制が奏功し、採算が急改善した。なお、為替差益とデリバティブ評価益の減少で、連結経常利益は前年同期比18.0%減の24.3億円だった。

■メニコン <7780>  3,615円  +215 円 (+6.3%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 東海東京調査センターでは、各社アナリストは、現行の為替水準、見通しを織り込んだ業績予想の修正を進めていると指摘。当面、修正後の予想でも好業績を確保する見込みの銘柄が選別物色される展開が続くとみて、来週ウィークリー銘柄としてメニコン<7780>と物語コーポレーション<3097>を紹介している。

■アイフル <8515>  389円  +20 円 (+5.4%)  本日終値
 アイフル<8515>が反発。野村証券では、株価は過去半年間の高値から27%程度下落し、バリュエーションの割高感が消失したと指摘。今後の主なカタリストとして、利息返還請求の沈静化で好条件の資金調達が可能になること、同請求の沈静化で信用格付けが向上し、信用保証事業が拡大すること、クレジットカード事業などの収益源の多角化を取りあげ、マイナス金利政策導入による金利低下により、貸倒費用を除く粗利益率の改善が想定されることは事業構造上ポジティブと判断。レーティングを「リデュース」から「ニュートラル」に、目標株価を300円から370円に引き上げている。

■GMO-PG <3769>  7,440円  +380 円 (+5.4%)  本日終値
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、20年9月期まで、年率平均25.7%の営業増益が可能と指摘。業界最大手の強い価格競争力を評価し、個人間取引市場の拡大が中長期での成長期待を支えると解説。レーティング「オーバーウエート」を継続、目標株価を5900円から8800円に引き上げている。

■ケンコーマヨネーズ <2915>  2,339円  +116 円 (+5.2%)  本日終値
 ケンコーマヨネーズ<2915>が急伸。東海東京調査センターでは、ごぼうサラダ、パンプキンサラダなどの商品を世に出し、商品開発力の高さを示していると評価。消費者の個食化、健康志向などの流れ、優れた商品開発力を背景に、16年3月期、17年3月期ともに2ケタの営業増益を予想。レーティング「アウトパフォーム」、目標株価2950円でカバレッジを開始している。

■ナノキャリア <4571>  1,180円  +57 円 (+5.1%)  本日終値
 ナノキャリア<4571>が急伸。午後0時35分に、同社の遺伝子デリバリー技術を適用した医薬品の開発について、アキュルナ(東京都文京区)と国内外の再実施権付独占的ライセンス契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。今回の契約締結により、ナノキャリアはアキュルナから契約一時金に加えて、事業化に伴う一定のロイヤルティーやマイルストンを受領することになるという。また、ナノキャリアでは、アキュルナとの信頼・協力関係を一層強固なものとするため、同社に出資することを決定したとあわせて発表した。同時に、16年3月期単独業績見通しについて、売上高を1億3700万円から1億8000万円(前期比73.3%減)へ、営業損益を26億6600万円の赤字から26億2300万円の赤字(前期11億800万円の赤字)へ上方修正したことも好材料視されている。大手製薬会社との契約締結に伴う契約一時金収入や、上記のアキュルナへのライセンス契約締結に伴うライセンス収入などが寄与するという。

■丸善CHI <3159>  355円  +15 円 (+4.4%)  本日終値
 丸善CHIホールディングス<3159>が急伸。同社は昨日引け後、16年1月期連結業績と17年1月期業績見通しを発表。16年1月期業績は、売上高が前の期比3.7%増の1751億3700万円、営業利益は同8.9%増の22億400万円となり、17年1月期は売上高が前期比0.8%増の1765億円、営業利益は同9.3%増の24億1000万円を見込んでいる。会社側では、前期は店舗の新規開店・改装費用計上、図書館サポート事業におけるコスト増などの影響があったとしながらも、文教市場販売事業で洋書・外国雑誌が増収だったと発表している。

■ルネサス <6723>  746円  +26 円 (+3.6%)  本日終値
 ルネサスエレクトロニクス<6723>が反発。大和証券はリポートで、第3四半期までの決算を見る限り、固定費を中心にコストコントロールは成功裏に進展しており、会社側の第4四半期利益計画は保守的であると見られると指摘。17年3月期は為替が100億円強の減益要因として作用する見通しであることに加え、汎用向け半導体を中心に売り上げも伸び悩む展開を想定するも、引き続き固定費の削減効果が150ー200億円の増益要因として見込まれるため、営業利益は前期比横ばい程度を確保可能と解説。レーティング「3」(中立)と目標株価750円を継続している。

■ジェイエイシ <2124>  1,220円  +38 円 (+3.2%)  本日終値
 JAC Recruitment<2124>が5連騰で連日の昨年来高値更新。同社は外資系向けに強みを持ち高額案件に特化した人材紹介ビジネスを手掛ける。15日取引終了後、16年2月度の月次売上高(連結ベース)を発表したが、9億6873万円で前年同月比35.3%増と高水準の伸びをみせた。1、2月累計では前年同期比38.1%増となっており、今期も好調なスタートを切ったことで、物色人気が増幅している。

■スタートトゥデイ <3092>  4,415円  +135 円 (+3.2%)  本日終値
 スタートトゥデイ<3092>が3日続伸し昨年来高値。ドイツ証券は同社について、販促費用の見通しを引き下げ、17年3月期以降の営業利益を増額修正し、目標株価を4400円から4600円へ引き上げるとのリポートをリリースしている。ファッション業界でも漸くEC(eコマース)の活用が本格化しているが、ZOZOTOWNの媒体力・販路力の高まりを受けて、効率性が従来よりも高まるとの見通しに改めた、としている。同証券では、営業利益は16年3月期170億円、17年3月期212億円、18年3月期249億円と高成長を予想し、中期成長に対して株価は割安とみてレーティングは「バイ」を継続している。

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