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【材料】本日の注目個別銘柄:三浦印刷、 ニチレイ、NECなど


<4319> TAC 200 +22
急伸。17.3期営業利益は今期予想比27%増の8億円弱になりそうだとの観測報道が伝わっている。公認会計士の試験対策講座などが伸びるとみられている。配当も積み増す公算が大きいとされている。市場の期待値に沿った水準ではあるが、順調な業績回復傾向の確認、株主還元の向上方向の確認などで、ポジティブな反応が先行しているようだ。

<6988> 日東電工 6192 +216
買い優勢。自社株買いの実施を前日に発表、評価材料視される格好になっている。発行済み株式数の1.82%に当たる300万株、200億円を上限としている。取得期間は本日から3月24日まで、株主還元を目的とした自社株買いとなる。これまで、自社株買いの優先度は低いと見られてきていただけに、ポジティブなインパクトが強まる形に。

<7011> 三菱重工 388.1 -13.9
売り優勢。JPモルガン証券(JPM)が投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げしており、マイナス材料視される格好に。目標株価も820円から480円に引き下げのもよう。JPMでは成長分野での高い競争力は評価としているが、客船の2番船と米原発問題の訴訟の行方などの払拭時期は早くても2016年末になると考えており、こうしたリスク払拭後のエントリーを推奨としている。

<6701> NEC 254 -32
急落スタート。前日に業績予想の下方修正を発表、通期営業利益は従来予想の1350億円から1000億円に減額修正している。パブリック事業やテレコムキャリア事業の売上減少や不採算案件の発生などが下方修正の背景に。市場予想はほぼ会社計画並みの水準であったため、ストレートに下方修正がネガティブなインパクトにつながる。業績低迷の長期化なども警戒される状況に。マッコーリー証券では投資判断を格下げしているもよう。

<7920> 三浦印刷 128 +30
ストップ高。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。通期営業利益は従来予想の3億円から4.9億円、前期比3.1倍に増額、未定としていた配当金は4円とするとしている。2期ぶりの復配となる格好だが、前日終値をベースにすると配当利回りは4%超となる。第3四半期までの進捗から業績上振れは想定されていたが、大幅な復配にはポジティブなインパクト。

<2384> SBSHD 634 -99
大幅安。延期していた前12月期の決算を前日に発表している。経常利益は57.7億円で前年同期比58%増益、従来予想の49億円を上振れる着地となっていたが、純損益は従来予想38億円の黒字に対して、38.1億円の赤字になっている。債権回収不能やのれんの一時償却などインド子会社に関連した特別損失を計上することが背景に。大幅な赤字計上に伴い、16円を予定していた期末配当金は無配にしている。なお、同子会社に関しては全株を売却する方針であるほか、今12月期は32円配当を予定している。

<2871> ニチレイ 918 +61
上げ幅広げる。発行済み株式数の4.55%に当たる1300万株、100億円を上限に自社株買いを実施すると発表、今後の需給改善期待が高まる状況となっているようだ。取得期間は明日から9月30日まで。前回実施した際は、比較的短期間で上限までの取得を行っている。自社株買いの実施企業は足元で増加傾向、本日も日東電工<6988>のほか、フージャース<3284>やファンコミ<2461>など発表企業が買い優勢に。

<6506> 安川電機 1292 -63
下げ目立つ。JPモルガン証券(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も1600円から1000円に引き下げている。JPMでは、17.3期は、ACサーボモーターやインバータなどの需要低迷を想定しているほか、競争激化で新製品や開発費の固定費負担の増加を相殺できないとみており、今後は業績下降トレンドと予想しているもよう。

<4922> コーセー 10130 +420
しっかり。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を15000円から15700円に引き上げている。今期営業利益は400億円、来期は477億円を予想、コンセンサスの370億円、420億円を大きく上回ると見ているようだ。また、来期は創業70周年にあたり、好業績に伴う還元も期待できると指摘。
《XH》

 提供:フィスコ

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