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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日触媒、中部電、JX、キヤノン

■日本触媒 <4114>  5,640円  -390 円 (-6.5%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 日本触媒<4114>が4日続落。米系大手証券では、同社SAPはプレミアムグレード比率の高さや顧客との強固な関係から安定的な収益を確保できるとみていたものの、統計データなどから判断しても供給増による市況への影響は保守的に考えざるを得ないと指摘。同社アクリルチェーンの競争力に対する評価は不変としながらも、今後1年程度はチェーン全体の事業環境が厳しいとの見方で、来期営業利益のコンセンサス予想も高く、今後予想の切り下がりが想定されるなかでは株価の上値は重いと解説。レーティングを「1」から「2」に、目標株価を8800円から6600円に引き下げている。

■兼松 <8020>  150円  -7 円 (-4.5%)  本日終値
 兼松<8020>が続落。大和証券は、同社の16年3月期第3四半期決算は通期業績計画の想定以上に大きな下方修正がネガティブな印象とリポートで紹介。大和業績予想を下方修正している。同証券は、複数事業で想定外の利益減少が見られ利益成長期待が低下していること、ダイヤモンドテレコム買収という大型投資実行により一定の投資リスクを取る経営戦略への転換姿勢が株式市場からも認識され、株主還元強化への期待が低下する見通しであることを考慮すると、強気推奨は適当でないと考えると解説。投資判断は「2」(アウトパフォーム)から「3」(中立)へ格下げし、目標株価は270円から190円へ引き下げている。

■中部電力 <9502>  1,488円  -60.5 円 (-3.9%)  本日終値
 中部電力<9502>が3日ぶりに反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同社について、カタリストは浜岡原発4号機の再稼働に向けた進捗とリポートで紹介。浜岡原発4号機が再稼働すれば、燃料費が減少(増益要因)すると考えられるため、安全審査の大きな前進を期待したいと解説。ただ、電力小売全面自由化では、人口密度の高い三大都市圏に新規参入者が多くなる可能性があり、同社の電力販売地域で競争が激しくなると懸念するとしている。同証券は、目標株価は1670円から1650円へ微調整し、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

■JXホールディングス <5020>  439.1円  -14 円 (-3.1%)  本日終値
 JXホールディングス<5020>や昭和シェル石油<5002>など石油関連株が安い。前週末26日のWTI原油先物価格は反落。終値ベースで前の日に比べ29セント安の32ドル78セントに下落した。米10~12月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率で1.0%増と市場予想(0.4%増)を上回り、原油需要増への期待も膨らんだが、上値では利益確定売りが膨らみ原油価格は下落。これを受け、この日の東京市場でも石油関連株には売りが膨らんでいる。

■キヤノン <7751>  3,163円  -97 円 (-3.0%)  本日終値
 キヤノン<7751>が小幅に続落。大和証券はリポートで、16年12月期の同証券予想は、売上高を3兆7200億円(前期比2%減、会社計画は同1.3%増の3兆8500万円)、営業利益は3170億円(同11%減、会社計画は同1.3%増の3600億円)としたうえで、為替前提の違いのほか、オフィス事業を取り巻く厳しい外部環境を勘案し、会社計画の達成は難しいとの見解を示している。同証券では、配当利回り(4.6%)が株価のサポート要因となるとみるものの、ファンダメンタルズの点からは株価上昇のカタリストに欠ける展開を想定。目標株価は4300円から3800円へ引き下げ、レーティングは「3」(中立)を継続している。

■住友ゴム工業 <5110>  1,614円  -49 円 (-3.0%)  本日終値
 住友ゴム工業<5110>が小幅続落。TIWでは、冬タイヤ不振の中、15年12月期期はほぼ会社計画線で着地し、年間配当見込みを引き上げたことが評価できると指摘。微増益とはいえ、16年12月期に増益を計画したことも評価し、グッドイヤーとの提携解消による欧米市場での伸び余地の拡大や新興国市場で成長基盤を整えてきたことなどから、中期的に海外で数量増による成長が期待できると解説。レーティングを「2-」から「2+」に、2段階引き上げている。

■アサヒ <2502>  3,316円  -93 円 (-2.7%)  本日終値
 アサヒグループホールディングス<2502>が反落。大和証券は、同社から発表された中期経営方針について、新たな成長基盤の獲得を強く意識した内容であり、さらなるM&Aの可能性も高いとリポートで紹介。M&Aにより獲得した事業を活用し、新たな成長戦略を描けるかが今後の大きなポイントとの見解を示している。同証券は、投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続し、目標株価は4300円から3800円へ引き下げている。また、年末の税制大綱に向け酒税一元化の議論が活発になるタイミングや、欧州ビール事業連結化を反映した17年12月期予想のEPS成長率の高さが意識される局面では、株価は強含むと考えると解説している。

■新日鐵住金 <5401>  1,950円  -52.5 円 (-2.6%)  本日終値
 UBS証券の鉄鋼セクターのリポートでは、高炉各社のバリュエーションは歴史的割安圏も、業績懸念が払拭されていないことから、株価は低位での浮沈が続くと指摘。アジアの鋼材市況は反転したものの、円高で輸出マージン回復が相殺されているとみて、1ドル=110円レベルなら許容範囲も、これ以上の円高進行は想定以上の収益悪化リスクがあると解説。「長期で考えれば日本鉄鋼業のポジションは悪くない」として、新日鉄住金<5401>のトップピック推奨を継続している。

■スターツ <8850>  2,226円  -54 円 (-2.4%)  本日終値
 スターツコーポレーション<8850>が小幅続落。いちよし経済研究所では、収益性が改善傾向と指摘。店頭の人員増強策などが奏功して、賃貸仲介、売買仲介の取扱件数が着実に増加しているとの見方で、分譲不動産事業は17年3月期の引渡戸数が減少する見通しも、中期的には大型開発計画の収益化が期待できると解説。16年3月期営業利益を175億円(会社計画は170億円)と予想している。

■ファナック <6954>  16,600円  -295 円 (-1.8%)  本日終値
 29日後場の東京株式市場で、午後2時過ぎに一時、日経平均株価が前週末比でマイナス圏に転じてきた。外国為替市場で。一時1ドル=113円前後まで円高・ドル安が進行していることが嫌気されている。ファナック<6954>など輸出関連銘柄にマイナスに転じる銘柄が目立っている。

●ストップ高銘柄
 日本通信 <9424>  222円  +50 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値
 リミックスポイント <3825>  228円  +50 円 (+28.1%) ストップ高   本日終値
 サイジニア <6031>  3,830円  +700 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値
 アクトコール <6064>  1,660円  +300 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 太洋工業 <6663>  484円  +80 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 など、12銘柄

●ストップ安銘柄
 FFRI <3692>  3,410円  -700 円 (-17.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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