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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ソフトバンク、さくらネット、村田製、クボタ

■ソフトバンクグループ <9984>  5,642円  +542 円 (+10.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ソフトバンクグループ<9984>が続急騰。15日に発表した5000億円規模の自社株買いは、経営陣の株価に対する自信の程を指し示す強力なメッセージとして2日目になってもなおインパクトを残している。株価は年初から大幅な調整を強いられていたが、前日のマドを開けての急騰で25日移動平均線とのマイナスカイ離を一気に埋め切った。きょうはそれに続く大陽線で今年1月初旬以来の6000円台復帰を睨む。また、商いも記録的高水準。10時15分現在、これまでトップ常連だったNF日経レバの2倍以上の売買代金をこなす物色人気を博し、全体相場上昇のシンボルストック的な位置付けとなっている。

■さくらインターネット <3778>  1,875円  +173 円 (+10.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 16日、東証が17日売買分からさくらネット <3778> に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上(うち現金を40%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■ジャパンマテリアル <6055>  2,226円  +175 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 16日、Jマテリアル <6055> が16年3月期の期末一括配当を従来計画の26円→35円(前期は25円)に大幅増額修正したことが買い材料。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期の連結経常利益は前期比9.4%増の30億円と3期連続で過去最高益を更新する見通し。同日、2.0%を上限とする自社株買いを発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■ツカダGHD <2418>  659円  +51 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 16日、ツカダGHD <2418> が発行済み株式数(自社株を除く)の6.1%にあたる300万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月22日から12月31日まで。

■帝国ホテル <9708>  2,430円  +160 円 (+7.1%)  11:30現在
 帝国ホテル<9708>が急伸。野村証券では、政府の観光立国政策などで訪日外国人数の増加傾向が今後も続くとみて、日比谷の「帝国ホテル」、「帝国ホテル大阪」など3つの直営ホテルの客室利用率は高水準を維持、客室単価も上昇し、好業績が続くと指摘。同社ホテルが今後も高稼働を続けることが、完全には織り込まれていないとの見方で、「帝国ホテル」の一部改装が4月に終了、17年3月期は稼働率向上による業績回復の蓋然性が高いと解説。レーティング「バイ」、目標株価2780円でカバレッジを開始している。

■村田製作所 <6981>  13,800円  +745 円 (+5.7%)  11:30現在
 村田製作所<6981>が3連騰。この日の朝方、自動車のエンジンルーム周辺など過酷な温度環境に搭載される機器向けに、世界最高水準となる200℃の高温に耐えられる積層セラミックコンデンサを開発したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回開発したGCBシリーズは、従来、耐熱性の限度が150℃だった車載用の積層セラミックコンデンサに関して、電極の材料を見直すなどして限度を200℃まで高めた、さらに導電性接着剤での接合実装に対応したのが特徴。既にサンプル出荷を開始しており、16年中に量産を開始するとしていることから、業績への寄与が期待されている。

■ラウンドワン <4680>  640円  +30 円 (+4.9%)  11:30現在
 ラウンドワン<4680>が4日続伸。いちよし経済研究所が16日付で投資判断「B」を継続しつつ、フェアバリューを470円から540円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。米国子会社が足もとで上振れて推移しているほか、今後も順調な推移が予想されるとして、18年3月期の営業利益予想を57億4000万円から58億円へ引き上げたことが要因としている。

■ダブル・スコープ <6619>  3,700円  +165 円 (+4.7%)  11:30現在
 ダブル・スコープ<6619>が続伸。いちよし経済研究所が16日付で投資判断「A」を継続しつつ、フェアバリューを3500円から4400円へ引き上げたことが好材料視されている。15年12月期連結業績が営業利益で19億900万円(前の期比5.7倍)となり、従前の会社計画を上回って着地したことや、8・9号生産ラインの前倒し増設の発表などを受けて、18年12月期以降の見方を強めたことが要因としている。また、リチウムイオン電池用セパレータの需要は想定以上に旺盛で、中期的な収益成長はさらに高まると予想しているという。

■カシオ計算機 <6952>  2,094円  +89 円 (+4.4%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付でカシオ <6952> の投資判断「オーバーウエイト(強気)」、目標株価3600円を継続したことが買い材料視された。リポートでは、外部環境の変化に対する抵抗力の強さを評価している。同社は高いブランド力を持ち需要が安定しているうえ、ムーブメントの外販をしていないため、他の日系時計2社と比べて時計市場の需要動向に対するコントロール不能な売上の比率が低いと指摘。また、為替感応度が低い点もポジティブとしている。

■クボタ <6326>  1,517.5円  +63 円 (+4.3%)  11:30現在
 クボタ<6326>が大幅に3日続伸。16日引け後、16年12月期の連結業績見通しを発表した。売上高は1兆7500億円(前期は9カ月の変則決算で、12カ月換算ベースでは前期比3.6%増)、営業利益は2350億円(同5.4%増)の見通しを示し、好感されているようだ。国内市場では、機械部門は横ばいとなるものの、水・環境部門が堅調に推移し、国内売り上げは増加する見通し。海外市場では、機械部門が北米、欧州、アジアのいずれの地域でも拡大するほか、水・環境部門も前年同期を上回り、海外売り上げも増加する見通し。為替の悪化を増収効果などで補い、営業増益を確保する見込み。業績見通しにおける想定為替レートは、ドル・円が115円、ユーロ・円は130円としている。ゴールドマン・サックス証券は、営業利益は同証券予想2500億円を下回るものの、為替前提の差異を考慮すれば概ね想定線とリポートで解説。最終需要や為替を始めマクロ環境が不確かな現在の市場環境において、15年12月期(12カ月換算ベース)に対し約5%の物量増と5%増益を狙う営業利益を同社が新計画として掲げたことはポジティブに捉えられるとの見解を示して投資判断は「買い」を継続、目標株価は2100円から1950円へ調整している。

■ジェイエイシ <2124>  988円  +41 円 (+4.3%)  11:30現在
 JAC Recruitment<2124>は3連騰。対外資系に強みを持つ人材サービス会社で、紹介者の平均年収が同業他社の倍以上という高額案件の人材に特化していることで収益水準が高い。同社が16日取引終了後に発表した16年1月度の月次売上高(連結ベース)は12億8094万円で前年同月比40.2%増と高水準の伸びをみせた。目先はこれを好感する買いが株価を押し上げる格好となっている。

■前田建設工業 <1824>  787円  +29 円 (+3.8%)  11:30現在
 前田建設工業<1824>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付でレーティングを「アンダーウエート」から「ニュートラル」へ、目標株価を680円から900円に引き上げた。同社は準大手ゼネコンのなかで建築分野の収益力が劣後しているとみていたが、第3四半期決算をみると他社並みに収益が回復していることを指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の160億円(前期109億7800万円)に対して従来予想の110億円から170億円へ、来期予想を120億円から186億円へ引き上げている。

■タクマ <6013>  869円  +26 円 (+3.1%)  11:30現在
 タクマ<6013>が3日続伸。東海東京調査センターが16日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続(目標株価は1050円)に設定しており、改めて上値余地が意識された。同調査センターでは同社の17年3月期の業績について増収増益を予想。「ごみ焼却炉の建設工事は大きく増えないが、改造や改修案件は継続しそうであり、バイオマス発電プラントの事業は拡大が予想される。長期的には、2002年頃にダイオキシン規制で建設されたごみ焼却炉の更新需要(建て替えではなく、改造や改修)の増加を想定している」という。

■東京エレクトロン <8035>  6,680円  +185 円 (+2.9%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、ロジックやファウンドリからの受注拡大が顕在化してきたことに加え、今後は3D NANDの生産能力構築に向けた受注が期待できると指摘。今期取得した自己株式1540万株(発行済み株式総数に対して8.53%)は消却済みで、株主還元強化の観点から17年3月期も自己株式取得が実施される可能性は高いと予想。レーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に、目標株価を7800円から9060円に引き上げている。

●ストップ高銘柄
 アンジェス MG <4563>  316円  +80 円 (+33.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ネクストウェア <4814>  233円  +50 円 (+27.3%) ストップ高   11:30現在
 レアジョブ <6096>  1,686円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在
 鎌倉新書 <6184>  1,780円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 阿波製紙 <3896>  659円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 雑貨屋ブルドッグ <3331>  310円  -80 円 (-20.5%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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